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環境中に生息する抗生物質耐性細菌の動態・生理に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14572109
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境系薬学
研究機関大阪大学

研究代表者

谷 佳津治  大阪大学, 薬学研究科, 講師 (50217113)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードテトラサイクリン耐性 / βラムクム薬耐性 / 河川 / 表層水 / バイオフィルム / 細菌 / 耐性遺伝子 / PCR / テトラサイクリン耐性遺伝子 / βラクタマーゼ遺伝子 / マイクロコズム / 系統解析 / 抗生物質耐性 / 汚染 / 多様性
研究概要

自然環境中における抗生物質耐性菌の動態を知ることは,抗生物質耐性菌のさらなる拡大を防ぐうえで重要である.本研究では河川における抗生物質耐性遺伝子の分布,および河川に生息する細菌の抗生物質に対する応答について検討し,以下の知見を得た.
1.猪名川および神崎川より河川水を採取し,20種類のテトラサイクリン耐性遺伝子の検出を試みた.その結果,汚染の少ない地点ではtet遺伝子は検出されず,下流域では培養試料から6種類が検出された.とくに汚染の進行した地点では13種類のtet遺伝子が検出できた.
2.βラクタマーゼ遺伝子を検出するためのPCRプライマーをデザイン・作成し,河川におけるβラクタマーゼ遺伝子の分布を調べた.その結果,河川には多様なβラクタマーゼ遺伝子をもつ細菌が存在し,本研究で作成したPCRプライマーが,自然環境中における本遺伝子の動態を知るうえで有効であった.
3.バイオフィルム形成の足場としてガラスビーズを用いたマイクロコズムを作成し,水圏環境中のテトラサイクリン耐性菌の挙動を調べた.その結果,抗生物質存在下では,バイオフィルム中の細菌群集の多様性は,浮遊細菌群集より高く,バイオフィルム形成の足場を与えることで,細菌群集の多様性の増加が促進されることが示された.このことから,バイオフィルムの形成は,多様な細菌種に,抗生物質に対する耐性と生残の機会を与え,より多様な群集構造の形成に寄与したと考えられる.

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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