研究課題/領域番号 |
14572159
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
櫻井 眞治 (櫻井 真治) 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (90336222)
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研究分担者 |
桜井 宏一 熊本大学, 大学院・医学薬学研究部, 助手 (00296972)
石崎 高志 帝京平成大学, 薬学部, 教授 (50158747)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | Helicobacter pylori / 慢性腎不全 / プロトンポンプ阻害薬 / チトクロムP450 / 大腸癌 / 遺伝子多型 / 薬理遺伝学 / Helicobacter phlori |
研究概要 |
1 慢性腎不全患者のH.pylori除菌治療におけるガストリン値の変化 透析患者182例のH.pylori感染の判定と血漿中ガストリン値を測定した。その結果、H.pylori陽性群(77例)1069±194.2(pg/ml、mean±S.E.)、陰性群(105例):456.5±70.8であった。H.pylori陰性であってもガストリンが高値であることから、腎不全患者で潰瘍が多発する1つの理由として、血漿中ガストリン値が重要な因子である能性は否定できないが,H.pyloriの感染はさらに胃ガストリン値を増加させることによりH.pylori感染は腎不全患者の胃潰瘍発現促進因子である可能性が示唆された。今後、H.pylori陽性群の除菌による潰瘍への影響を検討する予定である。 2 慢性腎不全患者の遺伝子多型解析とPPIの薬物動態および薬効解析 症例:1例。男性。糖尿病性腎不全(透析導入前)。H.pylori菌陽性。 結果:ラベプラゾール(RPZ)内服前の胃内pHは、食後に一過性にpH4以上になるが、その他の時間帯はpH4以下であった。翌日RPZ(20mg/day)内服3時間後に急速にpH7以上になり、その後pH4以下の時間帯は全く認められなかった。内服1週間後の胃内pHは、全ての時間帯においてpH4以上であった。RPZの血中濃度は、内服1日目では5時間後に最高血中濃度375ng/mlになりその後は減少した。内服1週間後では、2時間後に最高血中濃度410ng/mlとなり、その後は減少した。RPZ内服1日目のガストリン値は内服前とほぼ同程度であったものの、1週間後には全ての時間帯で上昇していた。ガストリン上昇に伴う副作用は認めなられかった。CYP2C19の遺伝子型はpoor metabolizer(^*2/^*2)であった。今後は症例数を増やし遺伝子型別に薬物動態、薬力学を比較する予定である。
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