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血中コレステロールレベルを規定する遺伝素因の解析

研究課題

研究課題/領域番号 14572198
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 病態検査学
研究機関国立循環器病センター(研究所)

研究代表者

三宅 康子  国立循環器病センター研究所, 病因部, 室長 (00132936)

研究分担者 山村 卓  国立循環器病センター研究所, 病因部, 室長 (20132938)
研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワードLDLレセプター / 遺伝子変異 / 家族性高コレステロール血症 / common mutation / 変異の多様性 / 遺伝子診断 / 高脂血症の遺伝素因 / 高頻度変異 / 表現形 / mild type変異
研究概要

家族性(遺伝性)高コレステロール血症の原因遺伝子として因果関係が最もよく知られておりかつ高頻度なものはLDLレセプター遺伝子異常である。
わが国に見られるLDLレセプター遺伝子異常にはどのようなものがあり、またどのような異常が多いのかについて調査してきた。LDLレセプター遺伝子の全coding領域およびプロモーター領域についてSSCP法、direct sequencing法により塩基配列の詳細を調べたところ新たな高頻度変異や、minor変異がいくつか見出された。
互いに血縁のない207例の家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体について解析を行ったところ、207例中121例(58%)にLDLレセプター遺伝子異常が見出され、合計56種類の異なる変異が確認された。それらのうち、8種類の変異は比較的高頻度に見られた。それらはC317S変異(207例中6.3%)、K790X変異(6.3%)、1845+2T→C変異(6.3%)、L547V変異(3.4%)、P664L変異(2.9%)、D412H変異(2.4%)、2313-3C→A変異(2.4%)、V776M変異(2.4%)でありこれらはいずれも点変異であった。これらの変異はわが国におけるLDLレセプター遺伝子のcommon mutationであると思われる。これら8種類の変異を合わせると全体の32%を占めるところから、わが国の家族性高コレステロール血症の32%の遺伝子診断は比較的容易であると思われた。しかし残りの48種類の変異は1例(0.5%)から3例(1.5%)にしか見られず、これらのminor mutation(全体の26%)は診断が難しい。このようにわが国におけるLDLレセプター遺伝子変異は非常に多様なものであり一般的には遺伝子診断は難しいと思われる。
症状と変異の関連については、LDLレセプター活性を正常の20〜30%残しているtypeの変異ではnull typeのものに比べて臨床症状がmildであった。
全coding領域の塩基配列を調べても変異が見られない症例は207例中86例(42%)あり、これらの遺伝的高コレステロール血症は、LDLレセプター遺伝子以外の遺伝素因に基づくものと思われる。これらがどのような遺伝素因によるものであるのか、考えられる高コレステロール血症素因について調査予定である。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2003 2002

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] The molecular basis of familial hypercholesterolemia in Japanese population.2003

    • 著者名/発表者名
      Miyake, Y., Yamamura, T., Yamamoto, A.
    • 雑誌名

      Atherosclerosis Suppl.3

      ページ: 224-224

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The molecular basis of familial hypercholesterolemia in Japanese Population.2003

    • 著者名/発表者名
      Miyake, Y., Yamamura, T., Yamamoto, A.
    • 雑誌名

      Atherosclerosis Suppl.3

      ページ: 224-224

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The molecular basis of familial hypercholesterolemia in Japanese population2003

    • 著者名/発表者名
      Miyake, Y., Yamamura, T., Yamamoto, A.
    • 雑誌名

      Atherosclerosis Suppl. 3

      ページ: 224-224

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] mild type FH L547V変異ホモ接合体における臨床症状2002

    • 著者名/発表者名
      三宅康子, 山村卓, 丸山貴生, 酒井尚彦, 松澤佑次
    • 雑誌名

      日本分子医学会記録 38

      ページ: 48-48

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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