研究課題/領域番号 |
14572200
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 筑波大学 (2003) 北海道大学 (2002) |
研究代表者 |
斉藤 早香枝 筑波大学, 社会医学系, 講師 (50301916)
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研究分担者 |
村井 文江 筑波大学, 社会医学系, 助教授 (40229943)
江守 陽子 筑波大学, 社会医学系, 教授 (70114337)
斉藤 伸治 北海道大学, 医学部附属病院, 助手 (00281824)
谷川 裕子 筑波大学, 社会医学系, 助手 (60323309)
野々山 未希子 筑波大学, 社会医学系, 講師 (90275496)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 障害児 / 家族支援 / 父親の受容過程 / 障害の受容 / 父親の役割 |
研究概要 |
本研究の目的は、障害児をもつ家族への支援を検討するために障害児の父親の適応過程とニードを理解することである。研究協力の同意が得られた、障害児を持つ父親14名に半構造化されたインタビューを実施。1回のインタビューの時間は、1時間半から2時間半であり、質的研究の手法に乗っ取って分析された。 1)父親の「子どもの障害の受容過程」では、心理的に辛い時にも人に頼ることが少なく、多くの父親が自分の中で整理し、乗り越えていた。 2)子どもの成長のさまざまな段階で、家族で乗り越えなくてはならない課題が生じ対応をする様子があった。療育水準に地域差があり、子どもの療育環境を考えて転職や転居を決断するケースがあった。 3)健常児の存在は、父親としての安定や家族の安定をもたらすことにプラスに働いていた。しかし、障害の程度が重い場合、余裕のなさ、介護力の低下をおそれて踏み切れない状況があった。 4)夫婦の役割分担は、個々の家庭で違うが、相手に何を期待しているか、それをどれだけ了解できているかが関係性において重要であった。「家族に対する責任」や「妻への感謝といたわり」が重要と多くの父親が考えていた。 また今後充実されるべき支援として、以下のことが挙げられた。 1)役に立つ情報の整理と活用のためのガイド、専門職種の養成 2)父親の交流の場の整備 3)夫婦、家族を単位とした関係性への支援(相談) 5)レスパイトケア等介護支援の充実 特に必要な情報が手に入らないという不満は強くもっており、自分たちに合った支援や資源の活用ができるように、相談できる専門家の配置やアクセスできる情報の整理を求める声は高かった。
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