研究課題/領域番号 |
14572202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
山内 まゆみ 旭川医科大学, 医学部, 助手 (00322917)
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研究分担者 |
松浦 和代 旭川医科大学, 医学部, 教授 (10161928)
野村 紀子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (20265094)
澤田 貴美子 北海道立衛生病院, 助産学科, 教育主幹
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 看護教育 / 助産師教育 / 自己決定型学習の準備性 / 日本語版SDLRS / 臨地看護学実習 / 助産学実習 / 学習到達度 / 職業準備行動 / 新人看護師 / 自己決定型学習能力のレディネス / 職業性ストレス / 看護基礎教育 / 自己決定型学習 / 臨地助産学実習 / 自己効力感 / 自己決定型学習のレディネス |
研究概要 |
生涯学習の能力とされるSelf-Directed Learning(自己決定型学習)の能力は看護教育において必要不可欠である。そこで、自己決定型学習の準備性を測定する尺度、日本語版Self-Directed Learning Readiness Scale(以下、日本語版SDLRS)を外的基準とする新尺度の開発を行い、看護教育への応用を図った。 研究1)目的は、看護学生の臨地看護学実習における目本語版SDLRSの変化の把握とその関連要因の分析であった。分析対象はA大学医学部看護学科の第4学年46名であった(有効回答率88.5%)。結果は、臨地看護学実習によって看護学生の85%はSelf-Directed Learning Readiness(以下、SDLR)を上昇させた。生涯学習の観点から、臨地看護学実習は効果的な学習形態と評価できた。研究2)目的は、助産学生の卒業時の学習到達度とその関連要因の検討であった。分析対象は専修学校の助産学科の学生66名で(有効回答率83。5%)、学習到達度の測定は、国際助産師連盟が発表した「Essential Competencies for Basic Midwifery Practice」(1999)から構成した学習到達度自己評価票を用いた。その結果、学生の卒業時の学習到達度は、卒業時のSDLR(r=0.506、P<0.001)、卒業時の自己効力感(r=0.422、P<0.01)と関連性があった。研究3)助産学生のSDLRの実態を質問紙法と行動観察法によって、講義場面と実習場面から把握した。分析対象は専修学校の助産学科の学生26名であった(有効回答率96.2%)。その結果、日本語版SDLRS得点は講義場面と実習場面との問に8.2点の下降があり(P<0.01)、臨床経験のある学生は、臨床経験のない学生に比較して、講義場面のSDLR(P<0.05)、実習場面のSDLRが高かった(P<0.05)。行動観察得点は、講義場面と実習場面の合計点に相関を認めた(r=0.569、P<0.01)。研究4)目的は、助産選択学生の臨地看護学実習と助産学実習の学習効果をSDLRから把握することであった。分析対象は学士課程の助産選択学生4学年、19名であった(有効回答率86.3%)。その結果、臨地看護学実習によってSDLRが高まる学生は助産学実習後のSDLRも高まり、臨地看護学実習によってSDLRが変化しない学生は、助産学実習後のSDLRが低下した。研究5)目的は、卒後1・2年目の看護師のSDLRの把握と職業準備行動の関連性の分析であった。分析対象は北海道内の総合病院4施設に勤務する卒後1・2年目の看護師233名であった(有効回答率88.6%)。その結果、SDLRは新人看護師の職業準備行動と関連した(r=0.425、P<0.001)。 以上の研究を経て開発した新尺度は、(1)助産学生の学習到達度自己評価票、(2)講義場面行動観察票、(3)臨地実習場面行動観察票、(4)新人看護師の職業準備行動尺度であった。
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