研究課題/領域番号 |
14572212
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
百瀬 由美子 信州大学, 医学部, 助教授 (20262735)
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研究分担者 |
麻原 きよみ 聖路加看護大学, 教授 (80240795)
大久保 功子 信州大学, 医学部, 教授 (20194102)
奥野 茂代 長野県看護大学, 教授 (90295543)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 高齢者 / ヘルスプロモーション / エンパワーメント |
研究概要 |
本研究の目的は、高齢者のヘルスプロモーションの実践に対する評価の一つとして、エンパワーメントに焦点をあてた主観的評価指標を作成し、評価方法を検討することである。 高齢者のエンパワーメント評価指標(ESE)を作成し信頼性と妥当性を検討した。健康教室参加者383名を対象とし、データを収集し、探索的因子分析(重み付きなし最小二乗法、プロマックス斜交回転)を行い、その結果に基づいて3サブスケール12項目から成る尺度に修正し、信頼性、妥当性の検討を行った。構成概念妥当性については、確認的因子分析を用いて概念モデルを検証し、次いで収束的妥当性を検討するため、3つの尺度(一般性セルフエフカシー、援助成果尺度、コーピング尺度)との相関を検討した。基準関連妥当性についてはエンパワーメントのアウトカムを測定する項目とともに、現状の満足度および主観的健康感との相関により検討した。信頼性についてはCronbach's α係数により内的整合性を、再テスト法により安定性を検討した。確認的因子分析の結果、3因子構造((1)「自己の可能性に対する気づき」、(2)「相互作用による問題の意識化」、(3)「積極的行動の志向」)が確認され(x^2/df=2.234.GFI=0.942.AGFI=0.910.RMSEA=0.064,p<.001)、仮定した概念モデルとほぼ一致するものであった。また、一般性セルフ・エフィカシー、援助成果尺度、コーピング尺度とESEが正の相関を示した。さらに、エンパワーメント・アウトカム項目、現状の満足度および主観的健康感がESEと正の相関を示し、基準関連妥当性は支持されたといえる。信頼性については、Cronbach's α係数は尺度全体で0.83であり内的整合性は確保され、再テスト法により尺度全体ではr=0.71(P<0.001)と基準値を上回っていた。以上より、本評価指標は看護実践の評価に有効であると考える。
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