研究課題/領域番号 |
14572226
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
|
研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
伊東 美佐江 山口大学, 医学部, 助手 (00335754)
|
研究分担者 |
L. C. Elbert (L. C Elbert) 山口大学, 医学部, 教授 (90335753)
L. V. Ann (L. V Ann) 山口大学, 医学部, 教授 (80335752)
正村 啓子 山口大学, 医学部, 教授 (40145339)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | 効果的コミュニケーション能力 / 背景要因 / 看護師 / 社会的スキル / 効果的なコミュニケーション能力 |
研究概要 |
本研究の目的は、第一に、コミュニケーション能力を査定する質問紙(Swets、1983年)、"How Well Do You Communicate"の妥当性と信頼性を検証し、第二に、看護師のコミュニケーション能力と、看護師の年齢・性別・職位・看護師としての勤務年数・現在勤務している場所のタイプと、対人関係の研修経験と、看護師自身のコミュニケーション能力の認識との関連を明らかにすることである。 Swetsの承諾を得て、研究代表者が質問紙を日本語に訳し、日本語を母国語とするバイリンガル2名のバックトランスレーションを得て、英語を母国語とする看護教官2名により確認し、妥当性・信頼性を検討した。質問紙のCronbach's αは0.87であり、Riggio(1986)によって開発されたSocial Skills Inventoryの日本語版(榧野、1988)と有意な相関を示していた。 176人の看護師からの予備調査によるコミュニケーションスコアと年齢・学歴・経験年数・現在の精神科勤務の有無との重回帰分析の結果、コミュニケーションスコアと精神科勤務の間に有意な関連があった。しかし、3箇所の日本の病院の看護師81人の本調査(有効回答率は26.1%)では、対象者のうち95.1%が女性であり、平均年齢は35.5歳で、21歳から57歳までの範囲であった。管理職と答えたものは、21.0%あり、看護師としての平均勤務年数は12.8年(1-35年の範囲)であった。また、61.7%のものがカウンセリングや対人関係の研修を受けたことがあると回答した。重回帰分析の結果、看護師のどのような背景要因が効果的なコミュニケーション能力に影響しているかについて統計学的には有意差はなかった。しかしながら、看護師自身のコミュニケーション能力に対する習得感や自信の状況は、コミュニケーション能力に大きく関連していることが明らかとなった。
|