研究課題/領域番号 |
14572237
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 埼玉県立大学 |
研究代表者 |
國澤 尚子 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 講師 (20310625)
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研究分担者 |
小川 鑛一 東京電機大学, 理工学部, 教授 (90016684)
久保田 章仁 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 助手 (40315726)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 臀部挙上 / 仰臥位 / フォースプレート / 力変換器 / 負担 / 荷重 / 重心 |
研究概要 |
本研究では、看護動作の中でも患者、看護師ともに身体負担の大きい仰臥位での臀部挙上動作に着目した。この動作は両者にとって負担ではあるが、患者にとっては生活の中でできるリハビリテーションになり、看護師は短時間でケアができるというメリットがある。そこで、患者、看護師にかかる身体負担を客観的・主観的に定量化することで、臀部挙上動作とその介助動作の根拠を明らかにした。さらに、手すりという簡単な補助具を用いることで患者の自力で助けることが可能であることを検証した。 本研究により得られた結果は以下のとおりである。 1.ベッドの高さは低いよりも高いほうが看護師役の発揮力は小さく、主観的にも楽だと感じている。このとき患者役の発揮力も小さく、介助に対する不快も少ない。 2.臀部挙上動作の波形特性分類から以下のことが明らかになった。 (1)看護経験者は全体的に、臀部挙上介助動作中に荷重が減少後一定となる傾向がある。この波形を示す動作のときは身体負担も少ない。 (2)看護経験者、看護学生ともに臀部挙上のタイミングが患者と合わないときは身体負担が増加する。 3.患者および看護師ともに、1秒で一気に臀部挙上を行うと身体負担が少ない。 4.看護経験者と看護学生の動作を比較し、看護経験者の動作の特徴として次の4条件が明らかになった。 (1)臀部挙上開始から挙上完了までに大きな力を発揮し、その後は挙上の維持をするように力を発揮する (2)患者と合図を確認し、両者が同時に力を発揮する (3)下肢の力を多く用い、特に前後、上下方向へ重心を大きく動かす (4)足を前後左右へ大きく開いて基底面積を広くとり重心を低く構える 看護経験者の動作の特徴を看護学生に指導すると、看護学生の身体負担は減少する。 5.高齢者の自力での臀部挙上動作において手すりは有効である。手すり位置は腹の上方で横向きに設置すると良い。
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