研究課題/領域番号 |
14572240
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 長野県看護大学 |
研究代表者 |
小西 恵美子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70011054)
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研究分担者 |
中嶋 尚子 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (40347373)
フィッシャー アニタ 長野県看護大学, 看護学部, 教授(‘04から) (10336620)
見藤 隆子 長野県看護大学, 看護学部, 教授(‘03まで) (00086266)
田代 麻里江 Nagano College of Nursing, School of Nursing, Lecturer ('02 only) (80336619)
久保田 智恵 Nagano College of Nursing, School of Nursing, Lecturer ('02 only) (20322357)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | ホスピス / 看護倫理 / 日本 / ノルウェー・デンマーク / 倫理普遍論 / 倫理相対論 / 日本と西洋 / 国際比較 / 家族と個 / 緩和ケア / 告知 / セデーション / 安楽死 |
研究概要 |
本研究の目的は、日本のホスピス/末期ケアの倫理的課題の探索をとおし、西洋で発展してきた看護倫理普遍論「看護倫理モデルは世界中で共通である」と、「文化の多様性に配慮すべき」との看護倫理相対論を論じ、日本のホスピスケアの看護倫理に学問的知見を加えることである。研究質問は次のとおりであった。1)日本のホスピスにおいて生じている倫理的問題は何か? 2)それら倫理的問題は、一般病院における末期ケアにおいて生じているものとどう異なるか? 3)ホスピス看護の倫理的問題は、日本と北欧(ノルウェー・デンマーク、N&D)とではどのように対比されるか? 3)末期ケアの倫理的問題は、文化を超えて世界共通のモデルが使えるか? 日本のホスピス看護師と一般病院看護師それぞれ147名、末期患者14名、および北欧ホスピス看護師106名に対する質問紙調査、ならびに日本のホスピス看護師3名に対する面接調査を行なった。日本の看護師が経験している倫理的問題は、ホスピスも一般病院もよく似ており、末期患者への真実告知、ゴールなく続く治療、患者の意思決定への家族の関与が主要テーマであった。N&Dのホスピス看護師も多くの倫理問題を経験しているが、その内容・性格は日本とは異なった:緩和か治療続行か、尊厳ある死、消極的/積極的安楽死、臨床におけるケア。本研究の結果は、日欧間の類似点と相違点を浮彫りにし、倫理普遍論と相対論を研究データによって深めた。本研究に基づく倫理普遍論と相対論に対する我々の議論は、下記の最新の著書において総括した。 Anne J Davis, Emiko Konshi. The teaching of Nursing Ethics in Japan. In : AJ Davis, V Tudin, L de Raeve (ed) : Essentials in teaching and learning in nursing ethics : Perspectives and methods. Butterworth Heinemann, 2005, Edinburgh(in press).
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