研究課題/領域番号 |
14572245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 京都大学 (2004) 兵庫県立看護大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
若村 智子 京都大学, 医学部, 助教授 (40240452)
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研究分担者 |
宮島 朝子 京都大学, 医学部, 教授 (60115946)
大島 理恵子 兵庫県立大学, 看護学部, 助手 (90347534)
奥野 信行 兵庫県立大学, 看護学部, 助手 (20364044)
近田 敬子 兵庫県立大学, 看護学部, 名誉教授 (10115884)
堀田 佐知子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (00347535)
大金 ひろみ 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (60305696)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 睡眠・覚醒リズム / 環境調整 / 光暴露 / 季節性 / 臨床研究 / 季節適応 / 環境調製 / 環境温度サイクル / 概日リズム / 長日・短日 / 光曝露 |
研究概要 |
研究目的 以下のことを明らかにするために、研究を行った。(1)療養している患者のベッド環境および睡眠の実態、(2)夏季に自然条件で生活するのと、空調下で生活している人の睡眠状況の実態、(3)光に着目した場合の生活スタイルの変更が生体に及ぼす影響が目的であった。 方法 (1)25人の入院している患者のベッド環境(照度、環境温度、湿度、など)および、アクティウオッチなどで睡眠の実態を測定した。(2)12人の健康な女性を対象に、その人の生活環境(照度、環境温度、湿度など)および、睡眠感について、主観的・客観的調査を行った。(3)夜型生活者に対して、光暴露を主な焦点として生活リズム調整を行い、それぞれの1ヶ月間の生活での生体への変化を記録した。 結果:(1)夏季、冬季ともに、最高照度300ルクス未満と1000ルクス以上で比較した場合、平均環境温度で約1℃の差があった。(2)自然条件で生活する人のほうが、起床時の睡眠感はよかったが、睡眠時間は不満足であった。また、インタビューからでは、空調下で生活する人に、生理不順や冷え症の訴えがあった。(3)修正された生活では、夜間の直腸温がより低下し、睡眠時間の短縮が見られ、日中の活動が上がり、肌の状態や体重減少もあった。 結論 これらの結果から、光環境は、道理にあった睡眠・覚醒リズムのためには重要であることが臨床研究からも明らかになった。さらに光環境は、それぞれの環境温度にも影響を与えており、これらの違いが、サーカディアンリズムの同調因子として影響を与えている可能性も考えられる。しかしこれらの知見に対して、看護学領域で広く浸透しているとは必ずしも言えない。我々は、睡眠・覚醒リズムの観点からも、患者のベッド環境の介入に関心を払う必要があると思われる。
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