研究課題/領域番号 |
14572250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基礎・地域看護学
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研究機関 | 高知女子大学 |
研究代表者 |
長戸 和子 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (30210107)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 家族のマネージメント力 / 慢性疾患患者の家族 / 家族看護 / スケール |
研究概要 |
本研究は、病者を抱えた家族が、家族生活を再構築し維持していくための力として「家族のマネージメント力」に焦点を当て、その育成、強化、活用という視点から家族を支援する際の指標となるような測定道具を開発し、家族への看護援助に資することを目的としている。この研究目的を受け、経営学領域や看護学領域の文献、先行研究の検討に基づき、「家族のマネージメント力」を定義づけ、9つの構成要素を抽出した。その構成要素を操作化し、「慢性疾患患者の家族のマネージメント力測定スケール」を作成し、内容妥当性の検討を繰り返して質問項目の洗練化を行った。その結果作成した76項目版の質問紙を用いて、慢性疾患患者の家族を対象とした調査を行い、これらの家族が有している「家族マネージメント力」とはどのようなものであるかについて検討を行った。さらに、家族が、家族のマネージメント力を発揮して生活の再構築に取り組んだと思われる家族の事例について、慢性疾患患者の家族への看護ケアに熟練している臨床看護者を対象としたインタビューを行い、実際の事例の中に、「家族のマネージメント力」がどのように見出されるかを検討した。 本研究期間においては、得られた対象者数が少なく、作成した質問紙の信頼性・妥当性について十分な検討を行うことができなかったが、事例の分析からは、看護者が「マネージメント力を発揮できた家族」ととらえる家族には、抽出された「家族のマネージメント力」の9つの構成要素が見出されたことから、「家族のマネージメント力」という視点は、病者を抱える家族をとらえる有効な視点の1つとなりうると考えられた。今後は、実践で活用可能なスケールとするために、対象者数の増加、病者の属性(疾患別など)を統一した調査などを重ね、信頼性、妥当性を高め、質問項目を洗練化することが必要である。
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