研究課題/領域番号 |
14572272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
松田 好美 岐阜大学, 医学部, 助教授 (10252149)
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研究分担者 |
竹内 登美子 岐阜大学, 医学部, 教授 (40248860)
高橋 由起子 岐阜大学, 医学部, 助手 (90313915)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 術後 / せん妄 / 日本語版NCS / 信頼性・妥当性 / validity |
研究概要 |
本論文では、日本語版NEECHAM Confusion Scale(日本語版NCS)とThe Confusion Assessment Method for the ICU(CAM-ICU)およびAbbreviated Mental Test(AMT)を実際に使用し、日本語版NCSの信頼性・妥当性の検討を報告する。スケールは、82名の60歳以上の手術を受ける患者で実施した。CAM-ICU陽性者は18名であった。日本語版NCSの信頼性は、内部一貫性による信頼性係数(Cronbach's alpha)が0.86と高い(せん妄発症者)。探索的因子分析では、認知・情報処理-行動因子(注意力、指示反応性、見当識、外観、動作、話し方の項目)と、生理学的コントロール因子(バイタルサインの安定性、酸素飽和度の安定性、排尿のコントロール)の2因子が抽出された。これら2因子の累積寄与率は65%(第1因子50%、第2因子15%)であった。また、CAM-ICUでせん妄と評価された対象者の日本語版NCSスコアの最低平均値は16.8であり、発症しなかった者の最低平均値は25.4であった。基準関連妥当性に関しては、日本語版NCSとAMTのスコアの相関が良好(r=0.74)であり、日本語版NCSのスコアが認知機能と相関していることがわかった。これらの結果から、日本語版NCSが臨床においてアセスメントツールとして有用であることが示唆された。
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