研究課題/領域番号 |
14572301
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
丸 光惠 (丸 光恵) 北里大学, 看護学部, 助教授 (50241980)
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研究分担者 |
森 秀子 北里大学, 看護学部, 教授 (30276167)
田中 千代 北里大学, 看護学部, 講師 (20297188)
藤田 千春 北里大学, 看護学部, 助手 (70383552)
中山 美由紀 大阪府立看護大学, 看護学科, 助教授 (70327451)
石井 真 北里大学, 看護学部, 助手 (70338002)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 思春期 / 小児 / 慢性疾患 / 看護 / 心理 / 家族 / 小児慢性疾患 / 心の問題 / 家族看護 / 小児看護 / 事例検討 / ソーシャルサポート / 成育医療 / メンタルヘルス |
研究概要 |
小児慢性疾患をもつ思春期患者の心の問題に関する事例検討会を開催すると同時に、心の問題をもつ慢性疾患患者の実態を調査し、成人化を前提とした小児慢性疾患患者の看護について検討した。 心の問題と看護の実態に関する質問票を作成し、病院要覧より抽出した小児科を有する100床以上の355施設に郵送し、返送をもって研究参加の同意を得た。 看護の実態については186施設より回答を得た。思春期患者には乳幼児・成人の患者とは別に日課等を調整して対応している事が伺えた。また病気や治療に関する意思決定については、家族と医療者が事前に相談してから行っており、本人の考えや意思を尊重すると同時に、家族の意向が重要視されていることが明らかになった。しかし、患者本人が病気・治療について情報を得るための支援は積極には行われていなかった。 心の問題については165事例の回答を得たが、小児慢性疾患をもち10代である事が特定できた94事例を分析対象とした。心の問題は虐待などもともと素因のある患者が入院によって露呈したものと、発症・増悪等の身体的苦痛・入院などによって発症したものがあると考えられた。また健常な10代の心の問題とは異なるものが多く報告された。また症状や病状から理解可能なものから、精神科医の対応が不可欠なものまでがあった。 上記の調査結果と事例検討の分析を元に、成育医療における思春期看護のガイドラインを作成した。思春期患者の心の問題の構造モデルを示し、つぎに「心の問題の発症しやすい患者の特徴」について、「心の問題の発症危険度アセスメント項目」として提示した。さらに、心の問題のアセスメントとして第1段階から第8段階までを示し、成育医療における思春期看護の方向性について、1)意思決定の主体者となる過程における支援、2)セルフケアの維持向上とヘルスプロモーション、3)他職種との連携の3点よりまとめた。
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