研究課題/領域番号 |
14572308
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床看護学
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研究機関 | 日本赤十字広島看護大学 |
研究代表者 |
野口 眞弓 日本赤十字広島看護大学, 看護学部, 教授 (40241202)
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研究分担者 |
松宮 民恵 日本赤十字広島看護大学, 看護学部看護学科, 助手 (90352054)
松永 佳子 日本赤十字広島看護大学, 看護学部看護学科, 助手 (70341245)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | アクションリサーチ / 母乳 / ケア評価 / ケア |
研究概要 |
アクションリサーチは、「問題の特定」、「データ収集」、「要因の明確な表現」、「計画された変更」、「データ分析」という循環したサイクルでの研究である。本研究では、正常分娩後に母乳育児を希望する女性に対する病院での母乳育児に関するケアの質を向上させるためにアクションリサーチを行った。研究の場所は、広島市内の総合病院の産科を含む混合病棟で、そこではおもに助産師により母乳育児に関するケアが提供されていた。そこで働く共同研究者である4名の助産師が介入のリーダーシップをとった。 データ収集は、介入前に混合病棟で働く12名の助産師、9名の看護師に対するインタビュー調査、母乳育児に関するケアを受けた母親137名に対する質問紙調査を行った。その結果をもとに、(1)助産師、看護師の母乳育児に関するケアの現状の理解を促進すること、(2)妊婦に対して乳頭マッサージを教育すること、(3)助産師、看護師に対して母乳を与える女性の気持ちを楽にするための方法を教育すること、(4)乳房マッサージを個室などプライバシーが保てる場所で行うこと、(5)混合病棟で働く看護師の協力を確保することという5つの計画された変更(介入)を行った 介入後に母乳育児に関するケアを受けた母親136名に質問紙調査を行い、介入前後の母乳育児に関するケア評価の比較を行った。その結果、以下の結果が得られた。 (1)介入前後で母乳育児に関する評価が統計学的に有意に改善した。 (2)介入前後で乳房マッサージの回数を適切とする回答が統計学的に有意に増加した。 (3)介入前後で妊娠中に乳頭マッサージを実施した数に統計学的な改善は認めなかった。 以上のことから、アクションリサーチにより母乳育児に関するケアが改善されたことが示された。
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