研究課題/領域番号 |
14580011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
前田 順一 宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (40199617)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 流量依存性血管拡張 / 筋原性血管調節 / 部位依存性 / 大腿薄筋 / ヒラメ筋 / 流量依存性血管拡張機構 / 筋原性血管調節機構 / 挙睾筋 / 細動脈 / exercise hyperemia |
研究概要 |
木研究の目的は、骨格筋の細動脈における流量依存性血管拡張機構についてラット挙睾筋の生体内標本を用いて再検討するとともに、流量依存性血管拡張機構及び筋原性血管調節機構の部位依存性について細動脈の分離標本を用いて検討することであった。 2002年度においては、生体内標本を用いた流量依存性血管拡張機構のreal time計測システムを構築し、parallel occlusion開始時点より血流速度の増大を生ずるまでの遅延時間により血管拡張反応を比較した。実施したparallel occlusion 40試行中23試行では、occlusion開始後直ちに血管拡張が生じ、残り17試行ではocclusion開始より血管拡張が生ずるまでに8.8±1.1secの遅延時間が生じた。遅延時間がなく血管拡張を生じた試行と遅延時間を持って血管拡張を生じた試行に分類したところ、血管径、Wall share rateおよび血流速度について、遅延時間をもって血管拡張を生ずる試行の方が有意に大きな変化を示すことが明らかになった。 2003年度においては、ラット大腿薄筋およびヒラメ筋より第一分岐細動脈の分離標本を作成し、流量依存性血管拡張機構および筋原性血管応答の部位依存性について検討した。本研究で新たに導入した微小流量測定装置を用いて細動脈標本内への還流液の流量を0-25μlの範囲で5μl毎に制御し、血管径の変化を測定した。大腿薄筋およびヒラメ筋の第一分岐細動脈について、流量依存性の血管拡張機構および筋原性血管調節機構に差異が認められ、血管系の部位により血管調節機構に差異のあることが示された。 以上の結果より、血管調節機構には同一部位であっても条件によって異なる血管調節機構が作用すること、また、部位依存性のあることが明らかになった。
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