研究課題/領域番号 |
14580022
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
直原 幹 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70187582)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | マルチメディア教材 / 運動技能学習 / 体育 / バットスイング / ドリブルターン / 剣道 / マルチメディア / バスケットボール / 運動表象 / 小学生 / 学習効果 / 間合 / 対人間距離 / 距離認知 |
研究概要 |
【内容】運動技能学習におけるマルチメディア教材を用いた視覚的なフィードバック効果を実践的に検討するため、スポーツ活動中の動画や静止画に文字情報や線画情報等が挿入されたマルチメディア教材(1:野球のバットスイング、2:バスケットボールのドリブルターン、3:剣道の面打突と間合学習)を作成し、その呈示方法の違いと学習者に表象化される運動質および学習効果の関係を自作した運動要素の表象化に関する評価得点および運動技能評価得点より検討した。 【結果】1:大学生男子を対象に、バットスイング示範画像の再生速度(通常速度・コマ送り・スロー)と学習者に表象化される運動質の関係を検討したところ、通常の再生速度による画像呈示は他の再生速度に比べて空間的要素(運動の大きさや身体の状態の違い)の表象化で劣っていたが、時間的要素(運動の速さ・リズム・タイミング)については有効であった。また、力動的要素(力の強弱や筋の緊張度)の表象化は、どのような再生速度においても促進されなかった。2:大学生男子を対象に、ドリブルターン動作の示範観察後に技術練習した際の技術習熟について、実際の示範動作の観察および自作したマルチメディア教材の示範を観察した場合で比較したところ、学習者の観察条件に対する主観的評価は運動質の看取りや練習課題の持ち方の面においてマルチメディア教材を用いた学習方法の評価が高かった。一方、ドリブルターン技能の実際の習熟については、事前テストに比べて事後テストの技能の評価得点は明らかに向上していたが、両観察条件後に技術練習した際の技術習熟度についてはその評価得点に違いは認められなかった。3:小学生高学年および低学年を対象に、各児童の試技動作を素材としたマルチメディア教材を用いた剣道指導を実施し、その後の剣道の面打突動作と間合学習の効果について対人的な距離認知の面から検討したところ、指導期間前に比べて指導期間後は対人間距離の再現性が明らかに高く、剣道の間合に関する距離的認知に学習効果が認められた。
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