研究課題/領域番号 |
14580027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
体育学
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
筒井 清次郎 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (00175465)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 両手協応 / 文脈干渉効果 / 観察学習 / 学習モデル / ランダム練習 / 自己教育力 / 自己調整練習 / 運動学習 / 幼児 / 運動発達 / 体育授業 / 運動認識 / ヤリ投げ / 結果の知識 / 運動技能 / 心の変容 / 動きの変容 / オリジナルルール / 軌跡図 |
研究概要 |
1)小学校バスケットボールの授業において、運動に意欲的でないB子のリーグ戦初日と最終日の軌跡図をみると、初めはコート中央付近しか動いていなかったB子が、オリジナルルールや運動が得意なA男たちチームメイトの協力で、最終戦ではコート全体を使ってゲームを行っていた。A男については、ドリブルの数が減り、パスの数が増えていることから、後半ではチームプレーを意識してパスを使ったゲームを行えていた。 2)大学体育の授業において、試行錯誤を繰り返す中で、自分で課題を見つけ、自ら解決する方法は、教師主導の方法よりも、習得までに多くの時間を要したものの、被験者は、技術習得に留まらず、有能感、知的好奇心及び、身体に対する気づきといった、今後の社会生活で大切になるものを習得させることができたと思われる。 3)幼児に対して用いられるランダム練習スケジュールが、視覚情報に基づく協応動作のみならず、視覚情報に基づく身体移動操作においても有効であることが明らかになった。 4)熟練したモデルを繰り返し観察させるよりも、初心者が技能を習得していくプロセス全体を観察させる方が、さらに、身体練習と交互に観察させる交互提示スケジュールよりも、身体練習を挟まずに連続して観察させる集中提示スケジュールの方が、有効であった。また同じ提示割合(50%)にも関わらず、学習者が要求した試行において提示するスケジュールが有効であり、全試行(100%)学習者に結果の知識を提示するスケジュールが、最も成績が低かった。最後に学習者自身によって練習するスケジュールを決定する自己調整練習の効果よりも、ランダムな順序で複数の技能を遂行するスケジュールの効果の方が大きかった。
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