研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、ドイツ中世後期(14世紀から16世紀)における「トーナメント」(馬上槍試合)の歴史を、スポーツ史の立場から解明するための基礎的研究として、先行研究及び史料(史料)を収集し、これらに関する文献目録を作成すると同時に、史料に関する文献解題を行うことであった。研究期間は、平成14年度から平成16年度までの3年間であった。平成14年度と15年度は、主として海外での史料及び先行研究の収集を行うため、ドイツ(ミュンヘン州立図書館、ゲッティンゲン大学図書館、ウルム市などの文書官)及びオーストリア(ウイーン大学図書館及びオーストリア国立図書館)において、原典を確認し、内容の確認を行うと同時に、必要な史料のコピーを入手した。研究期間の3年間を通じて、入手した史料及び先行研究の内容分析を行った。史料に関しては、海外調査で入手した史料の内容分析を行うと同時に、文献目録を作成した。特に、トーナメントに関する最も重要な史料であるG.リュクスナーの『トーナメント書』(1530)に関しては、再版及び復刻版を含めた刊行状況、内容の分析などを行い、平成16年11月に開催されたスポーツ史学会においてその成果を発表した。他方、先行研究に関しては、特に、J.フレッケンシュタインが編集した『中世の騎士的トーナメント』(1985)がトーナメント史研究の最も基本的な先行研究であることを考慮して、本書における諸論稿の日本語訳を行った。同時に、トーナメントに関する欧文の先行研究に関する文献目録を作成した。最後に、史料及び先行研究に関する文献目録、G.リュクスナーの『トーナメント書』に関する分析、及びJ.フレッケンシュタイン編集の『中世の騎士的トーナメント』における重要な論稿の日本語訳を、「研究成果報告書」として纏めた。
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (2件)
第18回スポーツ史学会発表抄録集 18
ページ: 7-8
130005464505
Proceeding of the 18^<th> Annual Meeting of the "Japan Society of Sport History" in 2004, in Kanazawa.