研究課題/領域番号 |
14580078
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
初澤 敏生 福島大学, 人間発達文化学類, 助教授 (10211476)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 伝統産業 / 地場産業 / 産業集積地域 / 産地 / 生産構造 / 革新 / 持続的生産システム / 人材養成 / 産業集積 / 技術伝承 / 公設試験場 / 集積地域 / 陶磁器業 / 後継者育成 / 和ろうそく製造業 / 象眼(象嵌)製造業 / 肥後象眼 / 京象嵌 / 加賀象嵌 |
研究概要 |
地場産業産地はその形成当時の生産構造や製品特性をそのまま維持しているのではなく、様々な社会の変化に対応して構造変化を繰り返しながら現在に至っている。生産構造の再編はそれぞれの時代におけるイノベーション(革新)となって現れるが、それを実現するのは産地の産業集積である。その形や特性は、業種・産地により大きく異なる。 第1部において示した陶磁器業産地においては、産業化が大きなテーマとなっている。陶磁器業は一般に量産的な性格が強く、その産業システムをいかにして構築するかが重要である。このためには市場の動向に合わせた製品転換や技術革新、機械・設備の導入、原料と流通ルートの確保などが必要であるが、本研究ではその中でも特に技術伝承と人材養成に着目して検討を加えた。この結果、陶磁器業においては、各産地が様々な歴史的背景や局地的原料の特性に制約を受けつつも、それを様々な形で転換して生産構造の再編を進めていること、そして「持続的革新」こそが産地の持続的生産システムとなっていることを明らかにした。 一方、第2部において示した各種の伝統工芸は原料や製法・市場などの制約から、量産的性格を持たないものが多い。これらの業種においては、市場の縮小などにともなって産地の生産構造が崩壊し、技術伝承が困難になりつつあるものも少なくない。.従来の地域経済振興型振興策だけでは、その振興は困難である。産地の枠を超えた広域的生産体制の確立や、地域文化振興の視点からの行政の継続的な支援が不可欠になっている。
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