研究課題/領域番号 |
14580129
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 京都ノートルダム女子大学 |
研究代表者 |
竹原 広実 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 助教授 (20298706)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 高齢者 / 重心移動 / 台所 / 足底圧分布 / 姿勢分析 / 台所環境 / 活動量 / 日常生活 |
研究概要 |
高齢者が身体機能をできるだけ長く保持し続けて、自立して安全かつ快適な生活を行うのに必要な生活環境条件を明らかにするために、日常生活活動量調査と、台所作業調査の研究を行った。 1)日常生活活動量調査 極めて日常的な高齢者の生活行動における身体機能特性を把握するために高齢者がどのような日常生活を送り、どういった生活行動にどの程度のエネルギーを要しているのかを明らかにすることを目的として身体活動量の実態測定調査を行った。結果、次の事が明らかとなった。(1)高齢者は午前から昼過ぎまでによく活動し、活動内容は休憩と家事に多くの時間を費やしている。(2)総活動量の大小は加齢による影響が大きく、後期高齢者になると顕著に減少傾向がみられる。また家族の中での役割も活動量の増減に寄与し、家事を担当することは特に後期高齢者の総活動量を高めるのに効果がある。(3)外出行動の中でも徒歩は短時間で活動量を高めるのに大きく寄与する。 2)台所作業調査 総活動量に最も影響が大きい台所作業を取り上げて、台所作業時における高齢者の身体機能特性や作業の仕方について把握するために実態調査を行った。結果、次のことが明らかとなった。(1)高齢者は中年者や若年者に比べて台所作業前後で血圧と心拍の上昇率は高く台所作業そのものの身体負荷は大きい。(2)作業姿勢は心拍数の変動にも影響を及ぼし、高齢者に多くみられた深い前屈み姿勢や伸長姿勢は心拍数を上昇させる。(3)足底圧分布より高齢者は下肢を使わず上肢に頼る作業の仕方をしている(4)高齢者に多くみられた姿勢は重心動揺が大きく不安定である。しかし同じ姿勢であっても支えをもっての姿勢では重心動揺は小さくなり安定する。
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