研究課題/領域番号 |
14580153
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
食生活
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研究機関 | 広島女学院大学 |
研究代表者 |
奥田 弘枝 広島女学院大学, 生活科学部, 教授 (50142625)
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研究分担者 |
中川 禎人 九州栄養福祉大学, 食物栄養学部, 教授 (20369086)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 海藻多糖類 / 金属イオン結合能 / アルギン酸 / アルギン酸カルシウム / カラギーナン / ナトリウムイオン / アルミニウムイオン / イオン交換選択係数 / イオン交換 / 硝酸アルミニウム / 乳酸アルミニウム / 交換能 / 高分子アルギン酸 / 低分子アルギン酸 / 結合能 / アルミノン比色定量法 |
研究概要 |
本研究は(1)海藻多糖類アルギン酸塩とナトリウムイオンとの結合能と、(2)海藻多糖類カラギーナンとアルミニウムイオンとの結合能、および(3)海藻多糖類アルギン酸塩とアルミニウムイオンとの結合能および各海藻多糖類の特性変化を明らかにすることを目的とし、以下の研究成果を得た。 1.第一の研究では、アルギン酸カルシウムとアルギン酸のナトリウムイオン結合能について、溶液の温度、pHおよび濃度を変化させた場合の影響は、天然型として最も多く存在しているアルギン酸カルシウムよりも、食品添加物や加工品に多く用いられているアルギン酸の方が大きかった。pHの影響は、アルギン酸では強酸性下の方がナトリウムイオン結合能が大きかった。分子量の影響は、アルギン酸カルシウムでは分子量の大きい力がナトリウムイオン結合能が大きかった。濃度の影響は、アルギン酸では低濃度の方がナトリウムイオン結合能が大きかった。 2.第二の研究では、反応時間の早い時期から硝酸アルミニウム、乳酸アルミニウムともにカラギーナンと約90〜70%の結合率を示した。温度の影響は、両溶液ともに温度が高くなるにしたがって結合率が上昇し、50℃で100〜90%の交換率であった。濃度の影響は、高濃度になるにしたがって交換率が増加し、0.1Mでほぼ平衡に達した。pHの影響は、硝酸アルミニウムの場合、pH3で100%の交換率を示し、pH4では減少し、約半分の交換率になった。乳酸アルミニウムの場合、pH3〜5で約70%の交換率を示し、これ以上のpHでは穏やかに交換率は低下した。 3.第三の研究では、アルギン酸、アルギン酸ナトリウムおよびアルギン酸カルシウムともに、硝酸アルミニウムおよび乳酸アルミニウムの両溶液中において、数分のうちにアルミニウム結合能はほぼ平衡に達した。最大の結合能は、アルギン酸で約80%、アルギン酸ナトリウムで約90%、アルギン酸カルシウムで約55%であった。アルミニウム溶液濃度では、0,1M〜0.2Mでアルミニウムイオン結合能はほぼ平衡に達した。アルミニウム溶液温度が高くなるにしたがってアルギン酸では減少、ないしは微減少、アルギン酸ナトリウムおよびアルギン酸カルシウムでは微増した。アルミニウム溶液の液性が微酸性下ではアルミニウムイオン結合能は小さくなった。
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