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高齢難聴者とのコミュニケーション技術を獲得させるための教育方法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14580225
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育工学
研究機関長崎大学

研究代表者

長尾 哲男  長崎大学, 医学部, 教授 (00180456)

研究期間 (年度) 2002 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワード高齢難聴 / コミュニケーション / 生活支援 / KAY / リアルタイムスペクトロプログラム / 発声法 / リアルタイムスペクトログラム
研究概要

1.介護場面での理解とコミュニケーション技術としての評価
福祉現場での介護等に関わるスタッフの高齢難聴者の「聞こえ」に対する理解の程度とそれへの具体的な対応方法を調査し、職種・経験年数で分析した。その結果、全体としては的確な理解をしていないことにより高齢難聴者の障害が理解しずらいものであることがわかった。
しかし、経験を重ねることによってその対応方法がより妥当なものに変化していることがわかった。このことから対応方法は、経験から作り上げられる技術と見ることが可能であると思われた。
2.試行「声がけ」セットの設定
発声の試行を行う言葉として介護場面で多く用いられる「声がけ」の言葉を拾い出し「声がけ」の試行セットを設定した。
3.発声試行の方法
KAY社の音声分析プログラムをもちいてリアルタイムスペクトログラムの図を見ながら発声を試みてもうまく周波数の分布状態をコントロールすることが困難なことがわかった。
高齢者に聞き取りやすい発声法として腹式発声に可能性があるとの示唆があったので、施設における介護等のスタッフを被験者にしてリアルタイムスペクトログラムを見ながらできるだけ低い周波数の帯域で発声するように促す実験を行った。
4.試行結果
MDに録音し、KAY社の音声分析プログラム「マルチスピーチ」を使って長時間平均スペクトル(以下、LTA)を分析したLTAで求められた0から5000Hzまでの各周波数の声のエネルギーを500Hz毎に区分し、発声全体に占める各区間のエネルギーの百分率を求め、その変化が発声試行によって変化したかどうかを検討した。結果として、LTAの変化からは発声の変化を試みたものの実際の発声が低い周波数帯域に移行した状態は見られなかった。画面を見ることの発声への影響、腹式発声技術の獲得の困難さなどが原因と思われた。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 長尾哲男: "老人性難聴者の聞こえ方の理解と対応方法の調査-高齢者施設における職種別調査から-"長崎大学医学部保健学科紀要. 19巻2号. 121-126 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Nagao Tetsuo, Kamada Atsuko, Higashi Toshio: "Understanding hearing loss and management in the elderly survey by occupation at care house for senior citizen"Bulletin of Nagasaki University School of Health Sciences. Vol.16 No.2. 121-126 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 長尾哲男: "老人性難聴者の聞こえ方の理解と対応方法の調査-高齢者施設における職種別調査から-"長崎大学医学部保健学科紀要. 19巻2号. 121-126 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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