研究課題/領域番号 |
14580233
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
田村 恭久 上智大学, 理工学部, 助教授 (30255715)
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研究分担者 |
田中 幸子 上智大学, 外国語学部, 教授 (60236586)
原田 早苗 (井口 早苗(原田 早苗)) 上智大学, 外国語学部, 助教授 (30286752)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 学習支援 / 学習者特性 / 個別化 / ドメイン分析 / 認知スタイル / 協調学習 / 教材開発 / 学習分野 / ナビゲーション / 個別学習 / 学習者モデル |
研究概要 |
学習教材や学習カリキュラムの開発においては、従来から学習工学の分野でインストラクショナルデザインの概念が主張され、その妥当性・有効性が浸透しつつある。これらの手法やチェックリストなどは、あらゆる分野・種類の教材で利用できるよう、「汎用性」を追及している。このため、対象となる教材の学習分野や特性など、いわゆる「個別性」に対する配慮を欠く。本研究は、この教材やカリキュラム開発における「個別性」に注目した。すなわち、インストラクショナルデザインを実際の教材開発に適用した場合の「個別性」が重要となる側面に注目し、認知科学や学習工学における従来研究を調査し、従来注目されていなかった分野や教材ごとの差異や特徴を抽出した。これにより、単に汎用的な開発手法を適用した場合に比べて、その生産性や信頼性が高まると期待する。具体的には以下の3点に注目した。 第1点の学習者特性では、従来から認知科学の分野において「認知スタイル」が提唱されている。たとえば、同じ内容の教材であっても、全体の構造を俯瞰してから学習を進めるほうが効率があがる学習者もいれば、構造を無視して教材開発者が設定した順序に従って学習したほうが効率があがる学習者もいる。第2に、学習分野によって異なる特徴量を明確化した。本研究では、知識の記憶を目的とする分野、知識の応用や組み合わせを目的とする分野、実験やデバッグなどにより、対象システムの性質や挙動を認識する分野、多様な側面の知識や認識が複合する分野、といった分野の分類を試みている。このなかで、特に(B)の知識の応用や組み合わせを目的とする分野に注目し、この分野で学習者の学習を支援する方法について明確化を行った。第3の学習形態としては、集合学習、非同期型eラーニング、協調学習などがある。ここでは協調学習に注目し、eラーニングでの非同期学習環境における協調学習支援ツールiDAPの開発とその検証を詳述する。
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