研究課題/領域番号 |
14580237
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
|
研究機関 | 中部大学 |
研究代表者 |
川島 信 中部大学, 工学部, 教授 (80340199)
|
研究分担者 |
高橋 道郎 中部大学, 経営情報学部, 教授 (30340201)
奥居 哲 (奥井 哲) 中部大学, 工学部, 助教授 (00283515)
鈴木 裕利 中部大学, 工学部, 講師 (20340200)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
|
キーワード | マルチメディア技術 / インターネット技術 / e-Learningシステム / 理工学実験環境 / 工学実験 / 実験環境 |
研究概要 |
平成15年度、Web-LABのプリプロトタイプを構築した。この試作システムは学習者1名に対して実験の遂行を可能とする、いわばWeb-LABの基本形の動作を確認する為のものであった。これに対し本年度はマルチプルアクセスを可能とするWeb-LABシステムの構築並びにHMI(Human machine interface)の高度化について研究を進め、実用に供し得るWeb-LABシステムの構築を行った。 m人の学習者がn組の実験セットに同時アクセスする(但し、m>n)Web-LABシステムでは、有限数の実験セットをそれ以上の数の学習者で時分割利用することが不可欠となる。本研究ではWeb-LABサーバ上に実験セットをペリフェラルとするマルチタスク処理機構を搭載することとし、前年度試作システムに同処理機構を追加的に実装した。複数ユーザによる実験セットの時分割利用に加え、他ユーザサポート時における既計測データの転送機構を加えることによって、各学習者はあたかも自分が実験セットを占有しているかのような感覚で実験を遂行できる遠隔実験環境が構築できた。 さらに実験の臨場感を高めるため、HMIの高度化についても研究を進めた。学習者端末上に表示された実験装置画像中の接続端子相互間をドラッグ&ドロップで接続することにより実験系配線が行え、その後の実験に移行できる、臨場感の高いHMIを構築することができた。 これらの成果により、当初の理想形に近い極めて臨場感が高く、柔軟性に富んだ「Web-LAB」システムが構築できたと考えている。 これらの検討結果をまとめ、平成16年9月、電子情報通信学会TM研究会(高山)、電気系四学会東海支部連合大会(名古屋)等において研究発表を行った。特に、TM研究会では、Webを利用した有限リソースのマルチプル制御について、多くの応用形態が考えられるという議論が巻き起こり、予想外の成果に結びつく可能性が示唆された。
|