研究課題
基盤研究(C)
本研究は、A国語科における説明的文章の吟味についての指導B「A」の指導を「総合的な学習の時間」の「情報吟味」に生かしていくための指導--の在り方を解明していくことを目的としている。今年度、「A」「B」ともに成果があった。1.「A」については、千葉県松戸市立松飛台小学校の柳田良雄教諭が、説明的文章「日本語を考える」の「吟味よみ」の授業を実践してくれた。それによって導入期における「吟味よみ」の指導の在り方が明らかになってきた。また、吟味の方法についても、語彙の吟味等新たな追究ができた。2.「B」については、秋田大学教育文化学部附属小学校教諭の京野真樹教諭が、説明的文章の「吟味」を「メディア吟味」に応用するかたちの実践を展開してくれた。「ニホンオオカミ」の新聞記事の読み比べを核とした「吟味」、「アンマン空港事件」の新聞記事の読み比べを核とした「吟味」等を、小学生にも理解できるかたちで実践した。小学校におけるメディア吟味の指導の有効性が実証されたと言える。メディアは、もともと「総合」的な要素をもっているが、これからは合科的な「総合」、活動的「総合」だけでなく、メディアにおける「総合」という観点も必要となってくると考えられる。3.「B」については、さらに「合科的総合」における「吟味」の可能性についても追究を行った。「吟味」を中核に据えながら、社会科と国語科、理科と国語科等の「総合」を試みた。4.これらの成果の一部は、2004年5月に千葉大学で行われた全国大学国語教育学会の課題研究および2005年3月に早稲田大学で行われた日本言語技術教育学会の全体研究で発表した。5.上記の成果を含め、三年間の研究成果を研究報告書にまとめることができた。
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