研究課題/領域番号 |
14580261
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 立正大学 (2003-2004) 茨城大学 (2002) |
研究代表者 |
篠田 晴男 立正大学, 心理学部, 助教授 (90235549)
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研究分担者 |
松原 達哉 立正大学, 教授 (90015438)
山下 富美代 立正大学, 教授 (50062815)
尾崎 久記 茨城大学, 教育学部, 教授 (40092514)
高橋 知音 信州大学, 教育学部, 助教授 (20291388)
田中 康雄 北海道大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20171803)
今田 里佳 信州大学, 教育学部, 助教授 (80306670)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 大学生 / ADHD / AHEAD / 抑うつ / チェックリスト / ピア・サポーター / CPT / 不注意 / LD / UPI |
研究概要 |
本研究では、日本における診断・援助システムの開発をめざし,その成果に基づき国内では2回、LD学会における自主シンポジウムを開催し、国外では障害者高等教育支援学会(AHEAD)にて成果の報告を行った。海外共同研究者であるG.W.Hynd氏ジョージア、M.J.Davis氏から米国におけるADHD診断の神経心理・生理的知見と多元的評価法を報告頂いたほか、研究協力者である、D.Q.Perreira氏からは包括的な支援の実際について情報提供を受けると共に、我々も渡米し情報収集を行った。さらに、医学的な診断上の課題について、研究分担者の田中氏から、神経生理的な評価については尾崎氏と協力して検討を進めた。評価手法については、研究分担者の高橋氏と共同でADHD特性に関する質問紙の作成を行った。また、本研究で得られた評価と支援の成果は、独立行政法人国立特殊教育総合研究所における軽度発達障害学生支援に関する一般研究にも反映され、青年期・成人期における今後の特別支援教育の展開にも寄与するものとなった。報告書においては、神経生理的評価も含め、実行機能を中心に認知障害の様相を的確に検討することが評価の鍵となりうること、その際現在標準化されているWAISやウェクスラー・メモリー・スケールなど既存の検査を組み合わせることで、認知機能の評価がある程度可能なことも理解された。今回、これまでの成果を基に、多元的評価のバッテリー案を提起した。さらに、事例研究から、チームによる心理教育的支援の有効性が示唆されたほか、医療との連携の中で、暫定診断を伝える意味、タイミング、などの前提条件について、慎重な議論の必要なことが確認できた。援助に関わる成果からは、包括的支援の方向性を提起した。
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