研究課題/領域番号 |
14580265
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
中村 敦雄 群馬大学, 教育学部, 助教授 (60323325)
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研究分担者 |
井上 尚美 創価大学, 教育学部, 教授 (20014748)
芳野 菊子 産能大学, 経営学部, 教授 (60318996)
大内 善一 茨城大学, 教育学部, 教授 (10185192)
岩永 正史 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (00223412)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | 国語科教育 / メディア / 視覚的メディア / メディア教育 / カリキュラム / 授業方法論 / 学習材開発 |
研究概要 |
3カ年にわたる研究の成果は、以下の3点に整理できる。 1)国語科におけるメディア教育実践の可能性と問題点を明らかにするため共同研究を進め、研究に基づいた試行的な実践として、39件にも及ぶ授業実践(小学校(17実践)、中学校(20実践)、高校(2実践))を行うとともに映像・文字データ化し、それぞれを対象として理論的な検討を研究者の分担のもとで進めた。その結果、学年層ごとの中核的な実践上の課題、取り扱い可能なメディアの条件、今後の取り組みが期待できる授業実践のあり方を含めた実践研究上の包括的枠組みをわが国で初めて解明することに成功した。 2)授業実践にあたって、海外の先行研究を理論的に解析したうえで、カリキュラムのベースとなる「能力表」を提案し、1)の試行的実践に際してその適否を分析的観点から検討し、現時点でのメディア教育における指標としての有効性を確認した。なお、この「能力表」もわが国初の提案であり、従来、教師の思いつきで取り組まれ、評価の対象外に置かれがちであったメディア教育にとって、学力向上を検討するうえでの階梯を提供した。 3)リテラシー研究の観点からメディア・リテラシーを概観すると、先進的実践を推進している国にあっても、言語中心のステータスが維持され、一方で視覚的メディアの扱いが適切とは言えず、付加的な位置に置かれる事例もあった。本研究では、言語能力を中心としたリテラシーの構造を中核として拡張されたカテゴリーとして視覚的メディアを置き、カリキュラム構造のバランスに配慮した仮説を導出した。この仮説によって、メディア教育の意義を多くの教師と共有することが可能となり、研究推進上も大変に貢献があった。
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