研究課題/領域番号 |
14580272
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
和田 正人 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40302905)
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研究分担者 |
佐々木 輝美 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (70235258)
阿久津 喜弘 国際基督教大学, 大学院, 教授 (30052236)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | メディア暴力 / 暴力的コンピュータ・ゲーム / 非社会的行動 / 現実志向 / 空想志向 / メディア接触 / メディア接触行動 / テレビ暴力 / テレビゲーム暴力 |
研究概要 |
本研究は、メディア暴力の非社会的行動に及ぼす効果の研究について子どもを対象にして明らかにしたものである。特に暴力的コンピュータ・ゲーム接触において志向と非社会的行動の関連を調べた。結果として、ゲーム利用の有無で非社会的対人不信度において有意傾向があったものの、志向と非社会的行動の下位尺度との関連性を明らかにすることはできなかった。コンピュータ・ゲームは、双方向性が強いのでより非社会的行動との関連が高いと思われるが、本研究では、有意傾向でしかなかった。これは、調査対象の非社会的行動がもともと低いか、あるいはコンピュータ・ゲームを行なっていても非社会的行動が高くなることを抑制する要因が存在する可能性も考えられよう。和田(2002)では、テレビ暴力番組接触において、3つの仮説「テレビ暴力番組接触において空想志向の強い者は他の者と比べ非社会的馴化度が高い」「テレビ暴力番組接触において現実志向の強い者は他の者と比べ非社会的対人不信度が高い」「テレビ暴力番組接触において空想志向と現実志向とが共に強い者は他の者と比べ非社会的正当化度が高い」が検証された。しかし、暴力的コンピュータ・ゲーム接触では、この仮説は検証されなかった。ひとつは、テレビ暴力番組接触と比較して、暴力的コンピュータ・ゲーム接触が少ないことであった。接触が少ない理由は、暴力的コンピュータ・ゲームを保持していないことが考えられる。もうひとつは、志向がテレビとコンピュータ・ゲームでは異なる可能性である。受身であるテレビ接触における現実志向と空想志向が、積極的に自分で関わっていくコンピュータ・ゲームによる現実志向と空想志向では異なる可能性がある。したがって、あらたにコンピュータ・ゲームによる現実志向と空想志向を設定する必要が生じた。
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