研究課題/領域番号 |
14580299
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
木村 勢津 愛媛大学, 教育学部, 教授 (90161562)
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研究分担者 |
田邉 隆 愛媛大学, 教育学部, 教授 (80155192)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 変声 / 男子児童 / 音声分析 / フォルマント / 熟達者 / 声域 / 歌唱指導 / 客観化 / 換声点 / 標本 |
研究概要 |
従来、変声期の開始と終了の決定は、熟達者の勘や経験に依るところが多大であり、歌唱指導についても同様であった。また教育現場において、変声期の歌唱指導に悩みを抱く教師は少なくない。変声期の男子については、ともすると変声期を「負の状況」と捉えがちであるが、自然な成長の「正の状況」と認識ができるように考え、少なくとも本研究は、変声に対する不安感の払拭に努め、歌唱意欲の低下防止にも有効でありたいとの基本的な姿勢で臨んだ。 本研究は、熟達者による従来の指導法を否定するものではなく、熟達者の感覚や経験をも含め、音声分析データを補助とした変声期の歌唱指導法を求め、経験の浅い指導者にとっても助力となる歌唱指導法の研究を目指すものである。 特に本研究内で、第4フォルマントの高さが変声の推移とともに下降し、第5フォルマントは水平もしくは上昇することを見出した。この観点は変声期を特定する方法として独自の方法であるが、聴覚的に変声期の特定が困難な場合でも、児童の音声や身体の変化を如実に示す点で、その効力を発揮した。 なお、本研究で採取したサンプルは、音声・動画及び画像データをDVDに蓄積し、児童の成長記録としての意義もあると考え、歌唱指導や音声分析の資料作成を行った。本研究の当初は、サウンドスペクトルの視点から音声分析を試みたが、フォルマントの分析が有効と判断し、本報告書では、フォルマントによる分析結果と従来の方法(聴覚・視覚)を中心に研究した。
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