研究課題/領域番号 |
14580302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
因 京子 九州大学, 留学生センター, 助教授 (60217239)
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研究分担者 |
松村 瑞子 (松村 端子) 九州大学, 言語文化研究院, 教授 (80156463)
日下 みどり (日下 翠) 九州大学, 比較社会文化研究院, 教授 (70253523)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 異文化理解 / 文体の機能 / ジェンダー表現の機能 / ストーリー・マンガ / 日本人の価値観 / マンガの受容 / ポライトネス / 価値観 / ジェンダー表現 / マンガ / 日本語談話 / 他人格モード / 文化的特徴の理解 / 上級日本語教育 / 文化教育 / 日本語教育 / 文体的意味 / 談話のストラテジー |
研究概要 |
本研究は、平成11-13年度に科学研究費補助金を得て行なった「女性・少女漫画を素材とする異文化理解教育の方法開発」に続いて、日本の産み出した偉大な文化所産であるストーリー・マンガの作品を日本文化と日本語の理解を深めるために利用する方法の開発を行ったものである。今回の研究では、(1)日本語と日本人の言語行動についての基礎的分析、(2)表現分野としてのマンガの位置づけ(マンガの受容)の研究、(3)教材化に適した作品の選択という3つの課題に取り組み、基礎研究の成果に基づいて2冊の教材を開発し、それを用いるコースをデザインした。報告書の第一部には、(1)と(2)について研究参加者3名がそれぞれの専門性を活かして研究した成果である論文12本のうち8本と、コースの概要や方法についての研究代表者による講演の要旨を収録した。第2部には、教材『マンガで読む日本社会3:市井のヒーローたち』と『マンガで読む日本社会4:働く女性たち』の内容を収録した。今回の成果は、次のようにまとめられる。第一に、文体的要素、特に、文末のレベルやジェンダー表現の機能や使用の実態について多面的な研究を行った。第二に、学習者と母語話者の解釈のずれを明らかにし、学習者の解釈を研究する必要性があることを立証した。これらは、言語学及び言語教育学に対して独自の貢献をなすものである。第3に、日本社会を活写した作品群を選択し日本語学習者が日本語のニュアンスや日本人の行動についての理解を深めるための教材として結実させた。この教材は、日本語母語話者に対しても自文化についての考察を深める視点を提供することができる。第四に、マンガという表現分野のアジアにおける状況について研究を行い、他の研究者と協力して論文集を出版した。これは、研究方法論の確立の待たれる「マンガ研究」の分野において道標となり、今後の発展を導くと期待される。
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