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ことばの表出の困難な言語障害児のコミュニケーション指導に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 14580307
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教科教育
研究機関広島県立保健福祉大学

研究代表者

玉井 ふみ  広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (10280207)

研究分担者 山崎 和子  広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (30280209)
堀江 真由美  広島県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助手 (90310862)
研究期間 (年度) 2002 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワード言語障害児 / コミュニケーションの発達 / コミュニケーション機能 / コミュニケーション指導 / AAC / 前言語期 / 言語発達 / 言語指導 / 母子相互交渉
研究概要

音声言語の表出が困難な言語障害児に対して,音声言語に限らずマルチモーダルな手段により,コミュニケーション障害を補償するaugmentative and alternative coinmunication(AAC)が活用されるようになってきている。しかし,その指導方法は,課題学習により,サインやシンボルなどの記号の習得をはかり,日常場面に般化させる方法が用いられることが多く,発達初期の子どもへの適用が困難な面がある。そこで,本研究では,遊び場面など,より自然な場面で,AAC手段の習得をはかる指導の方法について検討した。
1.健常児の幼児期におけるコミュニケーション行動の発達を明らかにし,言語に遅れのある子どものコミュニケーションの発達指標にすることを自的として,健常幼児1例を対象とし,2歳1ヵ月から4歳まで,遊び場面における母子の相互交渉をビデオカメラを用いて観察・記録し,コミュニケーション行動の様式,コミュニケーション機能,母子間の相互作用の経時的変化を分析した。対象児は,発達に伴って発話の占める割合が増加し,話題を維持することができるようになった。また,母親は子どもの発話・行動の開始を待って,やりとりを展開し,調整する役割を果たしていることが示唆された。
2.重度の構音障害を伴う言語兜達遅滞児のコミュニケーション指導:知的障害,運動障害を合併し,重度の構音障害を伴う言語発達遅滞児1例を対象として,音声言語,文字言語,身振りサインを併用し,対象児の興味・関心に沿った話題や文脈を通して記号の意味の理解および使用を促進するコミュニケーション指導を行った。対象児は,サイトメガロ、ウイルス感染症,11歳,男児であった。指導開始時(6歳9ヵ月)の言語表出は「ハイ」,「イヤ」のみであった。現在,1〜2語文の音声言語,身振りサイン,書字により簡単な会話が可能になった。また,携帯電話を用いたVOCA(会話エイド)も使用するようになったしかし,重度の構音障害により,音声言語のみで了解できる内容には限界がみられた。また,文字言語についても筆談のみで十分なコミュニケーションが可能な段階には達しておらず、複数のコミュニケーション手段を併用することが実用的コミュニケーションを円滑にする上で重要と考えられた。

報告書

(4件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 三原市および周辺地域におけるLD,ADHD児などの支援の現状-アンケート調査から-2005

    • 著者名/発表者名
      玉井ふみ, 山崎和子, 堀江真由美他
    • 雑誌名

      広島県立保健福祉大学誌 人間と科学 5・1

      ページ: 129-136

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [雑誌論文] 乳幼児健診の発達評価項目の再検討-コミュニケーション障害児の早期発見のために-2005

    • 著者名/発表者名
      福田登美子, 玉井ふみ, 山崎和子, 堀江真由美他
    • 雑誌名

      広島県立保健福祉大学誌 人間と科学 5・1

      ページ: 53-65

    • NAID

      110004910759

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] シリーズ言語臨床事例集第12巻、脳性麻痺・(IV章 難聴を伴う脳性麻痺児へのコミュニケーション援助 解説 pp190-1992005

    • 著者名/発表者名
      玉井ふみ(分担), 森永京子ほか編
    • 総ページ数
      299
    • 出版者
      学苑社
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Cerebral Palsy (Chapter IV Communication Supports for Children with Cerebral Palsy and Hearing Impairment)(Morinaga K, et al.Eds.)2005

    • 著者名/発表者名
      Tamai, F
    • 出版者
      Gakuensha
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] 発達心理学エチュード(4章ことばの発達pp.51-64)2004

    • 著者名/発表者名
      玉井ふみ(分担), 糸井尚子ほか編著
    • 総ページ数
      277
    • 出版者
      川島書店
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] Etudes of Developmental Psychology (Chapter 4 Language Development)(Itoi H, et al.Eds.)2004

    • 著者名/発表者名
      Tamai, F
    • 出版者
      Kawashima Shoten
    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [図書] ことばの発達(糸井, 渡辺編著)発達心理学エチュードpp.51-642004

    • 著者名/発表者名
      玉井ふみ
    • 総ページ数
      277
    • 出版者
      川島書店
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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