研究課題/領域番号 |
14580386
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 会津大学 |
研究代表者 |
過 敏意 会津大学, コンピュータ理工学部, 講師 (20332934)
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研究分担者 |
YI Pan Georgia state University, USA, 助教授
中田 育男 法政大学, 情報科学部, 教授 (70133022)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 不規則問題 / 並列化コンパイラ / OpenMP / 分散メモリ型並列コンピュータ / HPF / 国際研究者交流 / アメリカ / データ分散 / ループ分割 / 通信最適化 |
研究概要 |
この研究課題に対して、主に以下の研究を実施していた。 1.通信を一括化する(Message Vectorization and Aggregation)ためには、データアクセスパターンがコンパイル時に決定されていなければならない。配列の添字が配列となっている(間接アドレッシング)ような場合、コンパイル時にソースとターゲットプロセッサを決定できない。本研究はまず、不規則問題の通信を高速化するため、コンパイル時にSymbolic Analysis方法を利用し、不規則問題のループに対してできるだけコンパイル時にプロセッサ間の通信データ集合を生成され、通信を一括化した。 2.不規則コードに対する効率的なループパッティション方法。本研究は新たなループ分割方針、least communication compute ruleを提案した。ループのiterationをプロセッサに分割し実行すると、(1)プロセッサ間の通信ステップは最小と、(2)すべて通信のデータ量は最低を保証する。 3.OpenMPに不規則問題に対する指示文を拡張する。現在のOpenMP指示文は通常の正規計算問題に対して並列性を抽出る。すなわち、OpenMPで不規則計算並列プログラムを書くと、最大のSpeedupを達されない。我々は三つの新たな指示文を提案した。すなわち、indirect指示文、irregular_partition指示文、irregular_communication指示文である。 4.HPFのGEN_BLOCKデータ分散指示文の効率実装。HPF-2言語仕様には不規則データ分散指示文GEN_BLOCKが追加されている。いままでは、この指示文に対して、効率な実装手法の検討は少ない。我々は、分割統治法により最適な通信パフォーマンスに達した。GEN_BLOCKの通信パターンを描く通信マトリクスを小さいサイズのサブマトリクスに分割し、各サブマトリクスに対して最適な通信スケジューリングステップを求める。
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