研究課題/領域番号 |
14580416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
関口 芳廣 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 教授 (70020493)
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研究分担者 |
唐澤 博 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教授 (90177618)
鈴木 良弥 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助教授 (20206551)
有泉 均 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 講師 (80020436)
西崎 博光 山梨大学, 大学院・医学工学総合研究部, 助手 (40362082)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 音性対話 / 複数ユーザ / 対話ロボット / 音声の合成 / 要約 / 対話管理 / 重複音声の分離 / 声の学習 / 複数話者 / 未知語抽出 / 個人の声の合成 / 泣き声学習 / 音声対話 / 重複音声分離 / 感情音声合成 / 話者識別 / 言語情報処理 / 音声誤り訂正 / 話題の同定 / 音源方向識別 |
研究概要 |
この研究では、複数の話者と対話ができる知能ロボットの構築を行っている。下記のような知能ロボットが試験的に作られている。 1)まず、「まちがい探し」と呼ばれているゲームに参加できるロボットである。このゲームでは、複数の話者がそれぞれ自分の絵を持っており、それぞれの絵の違いをみつけるために、話者は絵に関する会話を行う。我々が開発したロボットは、話者の会話に参加して、それぞれの絵の違いを見つけることができる。もし必要な場合は、ロボットは各話者に質問したり、会話の途中に割り込んだりすることができる。 2)もうひとつのロボットは、音色の識別学習を支援することができる。我々は、音色の学習は、複数の人が一緒に学習すると効果があることをみつけている。このロボットは、音色を学ぶときの学習者の対話に参加できて、音色識別学習のための色々な情報を提供できる。この音色識別学習支援ロボットは、色々な分野に応用できる。例えば、話者識別の学習、乳児の泣き声の識別学習、楽器音の識別学習、野鳥の鳴き声の識別学習等が考えられる。 3)3番目のロボットは、ユーザとの会話を通して、家電品の制御を行えるロボットである。最近の家電品は操作が複雑であるが、このロボットを使えば、比較的簡単に家電品の制御ができる。我々は、家電品の例として、ビデオテープレコーダを取り上げ、それを音声対話で制御するロボットを作成して、その有効性を確かめている。 この複数話者と対話可能なロボットの開発研究を通して、我々は、知能ロボット開発に必要な様々な技術を獲得している。例えば、文法に沿っていない対話音声の理解手法、マイクロフォンアレイを利用したリアルタイムの話者方向識別方法、独立成分分析とマイクロフォンアレイを組み合わせた重複音声の分離方法、サ変名詞に注目して発話内容を適切に要約する方法、特定の個人の声を合成して応答する方法などは、今後、知能ロボット開発の発展を支える重要な技術となるであろう。
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