研究分担者 |
西野 浩明 大分大学, 工学部・知能情報システム工学科, 助教授 (00274738)
吉田 和幸 大分大学, 総合情報処理センター, 助教授 (20174922)
伊藤 哲郎 大分大学, 工学部・知能情報システム工学科, 教授 (30029558)
中島 誠 大分大学, 工学部・知能情報システム工学科, 助手 (00253774)
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研究概要 |
従来の仮想図書館・博物館機能を包含した新たな3Dバーチャルライブラリのための3次元コンテンツ制作を担当する「3次元情報工房」の構築を試みた。問題の本質を含む題材として,下記のように「陶芸作品や工芸品の創作・保存・分類・検索」を取り上げ,3次元情報工房の構成法を考案し,3次元コンテンツ制作・利用環境への一般化と高速ネットワークでの利用環境への拡張を図った。 (1)3次元コンテンツ制作支援機能 対話型進化計算(IEC)を幾何形状の自動生成と変形に応用することで,新しい形の創作を支援する3次元モデラの構成法を実現した。また,手書き入力を利用して自由な造形が可能となる入力機能を開発した。さらに,同様の手法を用いて3次元アニメーションを創作する機能を実現した。 (2)カラーイメージ創作支援機能 利用者が作成したコンテンツに対して,既存のコンテンツから抽出された配色情報を反映させる新たな手法を考案し、この手法を利用したカラーイメージ創作支援ツールを実現した。 (3)陶磁器を用いたディジタルデータベースの構築 陶磁器の分類・検索を考慮する上で,陶磁研究で求められる検索のポイントを調査研究し,柴田コレクションの有田陶磁皿について,検索や分類作業に必要となる形状情報と色情報に関して検討した。 (4)高速ネットワーク環境への拡張 インターネットでの実時間更新や高速流通などに対応するため,大分県の高速大容量「豊の国ハイパーネットワーク」での利用を考えた。高負荷時のパケット損失や通信遅延の問題を解決するため,地域IXの実装に関して考察した。
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