研究課題/領域番号 |
14580454
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 駿河台大学 |
研究代表者 |
加藤 修子 駿河台大学, 文化情報学部, 教授 (30265433)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 博物館 / 音の展示 / 音による環境づくり / サウンドスケープ・デザイン / サウンド・インスタレーション / 音に上る環境づくり / 映像展示 / 美術館 / 理工博物館 / 音声解説 |
研究概要 |
本研究は、サウンドスケープ・デザインの考え方に基づいて、博物館における「音の展示」と展示のための望ましい「音による環境づくり」の規範を導くことを目的としている。博物館における「音の展示」と「音による環境づくり」の二つの領域に、音の積極的活用の度合いから、連続する6つのレベルを設定した。博物館の音活用の調査として、延べ258館の博物館を訪問し、全体の特徴を把握した。258館の博物館の館種を、郷土、自然史、水族、総合、動物、美術、理工、歴史の8分野に分類し、それぞれの館種における「音の展示」と「音による環境づくり」の特徴を検討し、他の館種との比較分析を行った。全体の分析をまとめると、次のようなことが明らかになった。(1)レベル1からレベル6の音活用のうち、レベル3の「展示物と音を組み合わせた展示」という活用が多い。レベル3の中では、「レベル3.3:映像展示、3.2:音声解説、3.1:音の出る装置」の順で活用度が高い。(2)レベル5の「展示内容と関連性の低い音の提供」のうち、「レベル5.1:BGM」も比較的活用度が高い。館種別分析をまとめると、次のようなことが明らかになった。(3)理工博物館、美術館、及び総合博物館は、他の館種と比較して特徴ある音活用を有する。(4)理工博物館では、「レベル3.2:音声解説」の採用が最も多く、他の館種と比較しても多い。「レベル3.1:音を出す装置」の採用も他の館種と比較して多い。また「レベル5.2:アナウンス等信号音」の採用も他の館種と比べて多い傾向にある。(5)美術館では、「レベル3.1:音の出る装置」、「レベル3.2:音声解説」及び「レベル3.3:映像展示」の採用が、他の館種と比べて少ない。「レベル2:サウンド・インスタレーション」の多くは美術館で採用されている。「レベル5.1:BGM」の採用は他の館種と比べて多い。(6)総合博物館の理工系展示部門において、「レベル3.3:映像展示」「レベル3.1:音の出る装置」及び「レベル3.2:音声解説」の採用が比較的多い。
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