研究概要 |
本研究では,不確実需要の条件のもとで集配を同時に考慮した物流計画システムの開発を,(1)生産・在庫計画問題に関する研究,(2)配送計画に関する研究,(3)生産・在庫計画問題と配送計画を統合した多期間在庫配送計画問題(MPIRP)に関する研究,(4)MPIRPに静脈物流を加えた問題,(5)これらの問題を解決するためのプロジェクト管理に関する研究,以上4つの研究テーマに分類し,新しいモデルと構築すると同時に解法を提案しました.具体的には,(1)の成果としては定期的に配送が行われるときの安全在庫集中モデルに関する研究がNaval Research Logistics誌に掲載予定となっており,(2)の成果としてはMPIRPの計算を効率的に行うためのTSP目的関数の簡便評価方法に関する研究成果を論文にまとめました(投稿準備中).(3)の成果としては車両台数を1台に限定したときのMPIRPモデルとその解法(COR(Computers and Operations Research)誌に投稿中),配送先の配送時間にタイムウィンドウの制約がある問題に関する解法(COR誌に投稿中),また,これらのモデルの飲食産業への応用がFood Engineering誌に掲載予定になっております.(4)の成果としては車両台数を複数台に拡張しさらに静脈物流も考慮したMPIRPモデルとその解法に関する論文をOR Spectrum誌に投稿中であり,(5)の成果としては近年注目を浴びているSLA解法の問題点をNi1作業の導入により克服し,計算時間を大幅に短縮した複数の研究論文を公表しています.
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