研究課題/領域番号 |
14580495
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
中井 暉久 関西大学, 工学部, 教授 (20029557)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 繰り返しゲーム / 情報操作 / 価値志向性 / 市場ゲーム / ナッシュ均衡 / 交渉ゲーム / 主観的ゲーム / 動機分布 / 部分ゲーム完全ナッシュ均衡 / 不完備情報ゲーム / 新規参入問題 / 売買交渉ゲーム / 寡占市場 / 停止確率行列 / 不完備情報 / ナッシュ均衡点 / 効用関数 |
研究概要 |
以下の4件の研究成果を得た。 1.研究目的であるn企業による繰り返しゲームにおける情報操作問題に対する最適解および各企業の価値志向性を考慮した場合の最適情報操作を得た。ただ相手の価値志向性を学習していく過程の解析は未解決のまま残った。 2.価格を決定変数とし、価格差が市場占有率に影響を与える構造をもつ先手・後手市場ゲームについて、最適解(部分ゲーム完全ナッシュ均衡)を求めた。さらに占有率への影響係数に関して不完備情報のある場合を分析し、価絡変更動機の発生条件を明らかにした。これらの結果を新規企業の参入問題に適用し、価格変更を繰り返して安定均衡に収束していく状況を明らかにした。 3.売買交渉ゲームにおいて、従来は買い手の交渉力は既知とされてきたが、これを未知とし、それについて売り手・買い手に非対称情報のある場合を考え、線形ベイジアン・ナッシュ均衡を求めた。 4.ナッシュ均衡点(以下NEP)は、ミクロ経済分析で広く用いられているが、1つのゲームに複数のNEPが存在する場合、NEPは戦略選択の指針とはなり得ない。またNEPがただ一個の場合でも、実際のゲームではそれをとらないプレーヤが多いことが知られている。そこで戦略選択のさまざまな動機の組み合わせに対応した主観的ゲームを考え、それらの全てのNEPから望ましい一つのNEPに絞っていく手法としてSEMD法を提案した。このことによりプレーヤの戦略選択における多様性を説明することができる。
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