研究課題/領域番号 |
14580544
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 富山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
高田 英治 富山工業高等専門学校, 電気工学科, 助教授 (00270885)
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研究分担者 |
広石 大介 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (20199110)
中沢 正治 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00010976)
高廣 政彦 富山工業高等専門学校, 環境材料工学科, 教授 (10270240)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2002年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 光ファイバセンサー / 放射線 / 酸素 / 飛行時間差法 / ルテニウム錯体 / ゾルゲル法 / 青色半導体レーザ / 化学量 / シンチレータ / Time of Flight法 / 光ファイバ / センサー / クラッド |
研究概要 |
光ファイバクラッド部に放射線と化学量の有感部を持つ複合型光ファイバセンサーについて検討を行った。放射線測定部については、ポリスチレンを母材としたシンチレータを合成し、クラッド部に測定領域を設けたところ、飛行時間差法により離散的な放射線分布測定が可能であることを確認した。現在のところ機械的な手法によってセンサ部を形成しているために、効率や損失などが十分に制御可能な状態ではない。しかし、化学的な手法による光ファイバ加工を行えば、効率等の制御可能性は高まるものと期待できる。損失について検討を行った結果、センサー部が3点の場合で全長75m程度まで伸ばすことができるものと期待される。また、全長10mの場合には、4点〜5点程度のセンサー部の形成が可能である。今後、屈折率制御を実現すれば、光の漏れを小さくでき、より長距離、多数点の測定が可能となるものと考えられる。また、放射線強度と測定されるピーク面積の間に良好な線形性が存在することが確認できた。 酸素測定部については、ルテニウム錯体を含むセンサー部を、ゾルゲル法によって光ファイバクラッド部に形成した。酸素濃度の上昇とともに発生する蛍光強度が小さくなり、酸素測定の可能性を示した。測定精度向上のため、光源には青色半導体レーザを用いた。放射線測定部を持つ光ファイバに酸素測定部を同時に設けた場合でも酸素測定は可能であり、本研究で検討対象とした複合センサの実現性を確認できたということができる。
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