研究課題/領域番号 |
14580625
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 大阪大学 (2004) 京都工芸繊維大学 (2002-2003) |
研究代表者 |
長束 俊治 大阪大学, 理学研究科, 助教授 (00243163)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 脊椎動物 / ゼブラフィッシュ / 神経胚 / 糖タンパク質 / 複合型糖鎖 / ルイス型抗原 / フコース転移酵素 / 糖蛋白質 / ルイス型抗 |
研究概要 |
ゼブラフィッシュの胚型α(1,3)フコース転移酵素(zFT1)の詳細な性質解析を行った結果、本遺伝子が神経胚時期特異的に発現していることを確認し、また基質特異性の解析により、Lewis x構造の合成に特異的であり他の構造は合成できないことを示した。N-アセチルラクトサミンを3つ持つ直鎖の糖鎖に対するzFT1の基質特異性を調べたところ、非還元末端よりも中のN-アセチルラクトサミンユニットに転移しやすいことが分かった。In situハイブリダイゼーション実験により、神経管およびその周辺に分散して発現していることが判明した。さらに、ゼブラフィッシュの胚で発現している糖鎖の構造を網羅的に解析した結果、N-結合型糖鎖は哺乳類と同様な構造を持ち、その内の複合型2本鎖糖鎖の発現は、神経胚時期から顕著に増加することを明らかにした。また、ゼブラフィッシュの胚のフコース含有糖鎖を検索したところ、当該酵素のプロダクトであるLewis x構造はN-結合型糖鎖に複合型二本鎖糖鎖の非還元末端として存在しており、酵素の発現時期と同期して現れることが明らかとなった。Lewis xの末端ガラクトースに、さらにガラクトース残基がβ1-4で結合している新規な構造も見出された。蛋白質に結合しているものに加え、相当量の遊離の糖鎖も検出された。次にそれら糖鎖を結合している糖蛋白質の検索を行った結果、Lewis x含有N-結合型糖鎖は、62kの分子量を持つ糖蛋白質に主に存在することが判明した。我々は、この糖蛋白質をzGP62と名付けた。一方、zFT1酵素がGalβ1-4Galβ1-4GlcNAcβ1-R構造を基質にできるか否かを測定した結果、zFT1酵素はその構造を基質として使用できなかったので、フコースの転移によりルイスX構造が出来た後に、未知のガラクトース転移酵素によって当該の構造が生合成されると考えられた。
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