研究課題/領域番号 |
14580699
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
都留 秋雄 奈良先端科学技術大学院大学, 遺伝子教育研究センター, 助手 (80273861)
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研究分担者 |
河野 憲二 奈良先端科学技術大学院大学, 遺伝子教育研究センター, 教授 (50142005)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 小胞体ストレス / IRE1 / GRP78 / BiP / kar2 / Unfolded protein response / 小胞体 / ストレス応答 / センシング |
研究概要 |
真核生物の小胞体には、IRE1と呼ばれる小胞体ストレスセンサーが存在する。この分子はI型膜貫通タンパク質であり、小胞体内腔領域で感知した小胞体ストレスシグナルを細胞質に伝達する機能を持っている。これまでの我々の研究から非ストレス条件下ではIRE1の小胞体内腔ドメインにシャペロンの一種であるGRP78/BiPが結合しているが、ストレス条件下では解離していることが明らかとなっていた。そのことからGRP78/BiPがIRE1の活性を調節していると考えられていた。本研究では、酵母IRE1の小胞体内腔領域に種々の変異を導入することでIRE1の活性化機構を詳細に検討した。その結果IRE1の小胞体内腔領域は、さらに5つの領域(アミノ末端から順に領域I〜Vと命名)に分けられることが判明した。IRE1の活性化に必須な領域は領域IIと領域IVの二カ所であったが、GRP78/BiP結合部位は膜貫通領域の直前にある領域Vであることが判明した。すなわちGRP78/BiP結合領域はIRE1の活性化に必須な領域ではなかった。さらに、IRE1からGRP78/BiP結合部位を欠損させた変異体IRE1は野生型と同様に小胞体ストレスに反応して活性化したことから、GRP78/BiPはIRE1活性のプライマリーな調節因子ではないと考えられた。しかしながらこの変異体はエタノールや高温に対する感受性が高くなったことからGRP78/BiPは種々のストレスに対する感受性を調節していると考えられた。また、領域IIとIVについて解析を進めたところ、領域IVを欠損した変異型IRE1は二量体化できないこと、領域IVのみで二量体を形成できることから領域IVがIRE1の二量体化において必須な領域であることが明らかとなった。
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