研究課題/領域番号 |
14580701
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
田中 嘉孝 九州大学, 大学院・薬学研究院, 教授 (20217095)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | リソソーム / エンドソーム / リソソーム膜蛋白質 / オートファジー / 蛋白質選別輸送 |
研究概要 |
我々は、主要なリソソーム膜蛋白質の1つであるLAMP-2の機能解明を目的とし、LAMP-2欠損マウスを作成し、LAMP-2欠損が死亡率の上昇、蛋白質分解能低下とそれに伴うオートファゴソームの蓄積、心機能低下を引き起こすことを以前明らかにした(Tanaka, Y. et al.Nature 406,902-906 2000)。 本研究では、LAMP-2欠損により引き起こされるオートファゴソームの蓄積の分子機構について、LAMP-2欠損マウスから単離した肝細胞を用いてより詳細な検討を行った。その結果、LAMP-2の欠損により、新たに合成されたリソソーム酵素の細胞外への分泌量の増加が引き起こされた。このようなリソソーム酸素の過剰分泌は、リソソーム酵素の受容体の1つである分子量46-kDaのcation-dependent mannose 6-phosphate receptor(MPR46)の細胞内レベルの低下により引き起こされることが判明した。免疫電顕による観察から、MPR46がLAMP-2の欠損により蓄積したオートファゴソーム内に検出された。このような現象は正常細胞では観察されなかった。MPR46は、エンドソームでリソソームに輸送される蛋白質から選別されることにより再びTGNへ輸送され、リソソームに運ばれることはないことから、LAMP-2の欠損によりMPR46のエンドソームでの選別異常が生じていることが判明した。それ故、LAMP-2はMPR46のエンドソームでの選別輸送に重要な役割を果たしていることが示唆された。
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