研究課題/領域番号 |
14580705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
常岡 誠 久留米大学, 医学部, 助教授 (50197745)
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研究分担者 |
副島 美貴子 久留米大学, 医学部, 助手 (80279140)
神田 芳郎 久留米大学, 医学部, 教授 (90231307)
木村 博司 久留米大学, 医学部, 教授 (20112039)
KWESI Teye 久留米大学, 医学部, 助手 (80352128)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 細胞増殖 / 核蛋白質 / がん遺伝子 / myc / mina53 / jmjcドメイン / 発現制御 / 細胞周期 / JmjCドメイン / 転写因子 / マイクロアレイ / Mina53 / がん |
研究概要 |
mycはがん細胞、正常細砲の増殖と関係している代表的ながん遺伝子の一つですが、mycによる細胞増殖機構はまだよく理解されていません。私達は最近c-Mycによって発現上昇する遺伝子を網羅的に調べ、分子量53kDaの核蛋白質をコードする新規遺伝子を同定し、mina53と名付けました。本研究ではこの新規遺伝子mina53の機能及び機能ドメインを明らかとすることを目的としました。 まず実際のヒト癌組織中でのMina53発現を調べたところ、大腸癌、食道癌において高発現していることが分かりました。しかし、Mina53は細胞増殖が盛んな正常細胞が多く存在するリンパ濾胞の胚中心にはほとんど存在しませんでした。このことからMina53は癌細胞の増殖に特異的に関係している可能性が示唆されました。次に特異的siRNAによりMina53発現を抑制したところ、cyclinA, cyclinBの発現が減少しました。さらにMina53overexpressionのcyclinAプロモーターへの影響をみたところE2F site依存的なcyclinAプロモーター活性の上昇が観察されました。これらのことからMina53は何らかの方法でE2F活性を調節し、細胞周期進行に貢献しているものと考えられました。Mina53には機能の分かったドメインは存在しませんが、in silicoで同定されたJmjCと名付けられたドメインが存在します。そこでJmjCドメイン中の立体構造を壊すと考えられるアミノ酸変異を導入しました。このMina53変異体の上記cyclinAプロモーター活性の上昇能を調べたところ、Mina53変異体の方が野生型よりも高濃度では高い活性を示しました。このことからJmjCドメインはMina53の活性を負に制御している可能性が考えられました。
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