研究課題/領域番号 |
14580760
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
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研究機関 | 独立行政法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
亀山 仁彦 独立行政法人産業技術総合研究所, 脳神経情報研究部門, 研究員 (50224697)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | カルシウム-カルモデゥリンキナーゼII / NMDA受容体 / リン酸化 / タンパク質脱リン酸化酵素 / カルシウム結合タンパク質 / CaMK II / 脱リン酸化 / フォスファターゼ |
研究概要 |
カルシウム-カルモデゥリンキナーゼII(以下CaMK IIと省略)はシナプス伝達効率をカルシウムイオン依存性に変化させるのに重要な役割を果たしている。この分子の後シナプスにおける基質、結合タンパク質を網羅的に検索するために、酵母2ハイブリッド実験系を用いた。まず後シナプス膜におけるCaMK IIのアンカーとなるとされるNMDA受容体2Bサブユニットの細胞内ドメインと自己リン酸されて活性化型キナーゼを模倣する変異型であるCaMK II T286Dを同時発現させたベートを酵母に発現させた。ここにマウス大脳cDNAライブラリーを共発現させて結合するタンパク質のスクリーニングを行った。このうち現在までに受容体やCaMK IIとの結合が報告されてない2つの分子を見いだした。これらの分子はNMDA受容体サブユニットにCaMK II T286Dの同時発現依存性に結合し、野生型のCaMK IIを発現させた場合その結合はみられなかった。そのうちの一つの分子はタンパク質脱リン酸化酵素2Aであった。CaMK II、NMDA受容体、との結合を培養細胞に発現させて検討したところ3者は共沈されることが観察された。受容体機能にどのような影響を与えるのかが今後の検討課題である。また、カルシウム結合タンパク質カルレティキュリンもNMDA受容体-CaMK IIに結合することが観察された。その細胞内での動態については現在検討中である。
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