研究課題/領域番号 |
14580763
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
下川 哲昭 群馬大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90235680)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 細胞外アシドーシス / 延髄腹側表面 / アシドーシス誘発遺伝子 / 核内転写因子 / c-Jun N端キナーゼ / 電位カルシウムチャンネル / H+感受性 / Past-A / ASPT / H^+ sensitivity / Acidosis / JNK / Phosphorylation / Ca^<2+> / MafG-FosB / H^+ concentration / c-Jun / Glucose transporter / Hypercapnia / Glucose Transporter / Post-A / CIN85 / Cbl / EGF receptor / ubiquitination |
研究概要 |
I.細胞外H^+濃度上昇に伴う情報伝達に関与する新たな機序を解明した。 [1]細胞外アシドーシスは、L型Ca^<2+>チャンネルを活性化しJun-NH_2 terminal Kinase(JNK)のリン酸化を促進することで核内転写因子であるc-Junの発現を高めることを明らかにした。 [2]細胞外アシドーシスによって核内転写因子の一つであるMafGとFosBの発現が高まる。両者は二量体を形成してAP-1配列に結合することを明らかにした。細胞外アシドーシスはさらに下流の遺伝子(MMT-1)の発現も有意に上昇させた。この成果はJournal of Cellular Physiologyに掲載予定である(in press)。 [3]中枢性化学受容機構を担う神経細胞の同定やその特性、受容機構のメカニズムについて現在までの研究の成果等を総説として書き著わした。これはCellular SigallingにReviewとして掲載された(Vol.17,799-808,2005)。 II.脳特異的に発現する新規H^+/グルコース輸送体Past-Aは膜蛋白質の輸送に関与するCIN85と結合する。 Past-Aは自身のProline-rich motif(PXXP)を通じてCIN85のSH3ドメインと結合することを明らかにした。CIN85(Cb1 interacting protein 85 kDa)は膜蛋白質、特にトランスポーターや受容体などのエンドサイトーシスに必須の分子である。このことはPast-Aの機能はCIN85によって制御されていることを示唆する。 III.レセプター型チロシンキナーゼの情報伝達機構の解明 レセプター型チロシンキナーゼを調節するアダプター蛋白質であるCIN85のユビキチン化がEGF受容体の分解を調節することを発見した。 また、神経細胞は成長因子によって突起を伸展する際、成長因子受容体に結合し情報伝達を担なう分子であるPyk2やCblが、細胞膜上に存在するlipid raftsにリクルートされ複合体を形成しその機能を発現していることを発見した。 IV.CIN85のノックアウトマウスを作製した。 CIN85が関与するシグナル伝達の詳細を理解する目的で、CIN85ノックアウトマウスを作製した。このマウスの脳にはCIN85のタンパク質が発現していないことを抗CIN85抗体を使ったウェスタンブロット法にて確認した。
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