研究課題/領域番号 |
14591003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
前田 健一 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (90101451)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2002年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 暴力 / 問題行動 / 規範意識 / 社会的スキル / 攻撃性 / 非行少年 / 社会的スキル教育 / 子どもと青少年 / 暴力行為 / 生徒指導 |
研究概要 |
平成14年度〜平成16年度の科学研究費補助金基盤研究(C)(2)の援助を受けて、以下の9つの研究を実施した。研究1〜研究5の5研究では、小学生〜高校生の児童生徒、教師、保護者を対象にした調査研究を実施し、暴力行為等の問題行動に関する抑制要因や関連要因について検討した。主な成果は、以下のとおりである。(1)多様な問題行動に対する子どもの規範意識は、全般に加齢と共に減少した。特に、高校生の規範意識は急激に低下した。(2)親の規範意識は、11種類のうち5種類の問題行動において子どもの加齢と共に低下した。しかし、教師の規範意識は、いずれの問題行動でも高いレベルを保ち、低下しなかった。(3)規範意識低群の児童生徒は、規範意識高群の児童生徒よりも、暴力の効果や暴力者の否定的特徴を肯定的に評価した。(4)身体的攻撃や暴力を実行した経験のある子どもは、経験のない子どもよりも、自己の社会的スキル、規範意識、我慢・忍耐について否定的に捉えていた。 研究6〜研究9の4研究は、暴力行為等の問題行動の予防と子どもの社会的スキル改善のための介入指導のあり方に関する研究である。(5)研究6では、非行少年と一般少年を比較し、社会的スキルと親和動機の関係を検討した。その結果、非行少年は学級の仲間に対する親和動機が乏しいために、社会的スキルを発揮しないことが明らかになった。(6)研究7では、集団社会的スキル訓練に関する先行研究を理論的・実践的観点から展望した。(7)研究8では、小・中学校の教諭を対象に、子どもが習得すべき社会的スキルの種類を調査した。その結果、小・中学校の教諭が重要と考える社会的スキルは、共感性スキル、主張性スキル、問題解決スキル、情緒調整スキルであった。(8)研究9は、中学生の社会的スキルを改善させるために学級単位の社会的スキル訓練プログラムを開発・実施し、その効果を検討した研究である。その結果、集団社会的スキル訓練プログラムの効果が実証された。
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