研究課題/領域番号 |
14594012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
上野 勝代 京都府立大学, 人間環境学部, 教授 (90046508)
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研究分担者 |
佐々木 伸子 徳山工業高等専門学校, 助手 (90259937)
上掛 利博 京都府立大学, 福祉社会学部, 教授 (30194963)
宮嶋 邦明 京都府立大学, 福祉社会学部, 教授 (80046507)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ドメスティック・バイオレンス / シェルター / ステップハウス / 婦人相談所 / 婦人保護施設 / アメリカ / カナダ / スウェーデン / 先進事例 / 北米 |
研究概要 |
本研究は、今後のDV被害者のためのシェルターとステップハウスの空間計画を考えるための基礎資料としてわが国の実態と先進諸国として北欧、北米の状況を調査しまとめたものである。 第1部では、わが国におけるDV防止法施行後のシェルターの変化と実態について調査しまとめた。具体的には、全国の婦人相談所と婦人保護施設、民間施設を対象にアンケート調査と事例研究し分析したものである。DV防止法施行後、婦人相談所の相談室では若干の改善はみられるが、居室などは依然として癒される空間になっていないことがわかった。売春防止法に基づき設置された婦人相談所及び婦人保護施設では現行法の下では空間的な充実をはかることは難しく、DV防止法にaシェルターの基準を定めることが望まれることがわかった。 第2部では、北米としてはカナダ、アメリカの事例を、北欧としては、スウェーデンの事例を取り上げまとめた。その結果、(1)北米、スウェーデンともに法律上のシェルター設置基準はないが、日本の公的シェルターにみられるような特殊な女性のための更生施設というのではなく、傷ついた女性が安全に安心して普通の生活を送ることができるように、プライバシーに配慮しつつ、孤独感、劣等感のない空間構成になっていること。(2)支援体制が整備されていること。(3)民間シェルターへの経済的援助は、スウェーデンでは、公的に、北米では募金活動でまかなわれていることなどがわかった。以上の成果をまとめて、報告書は次のような構成となっている 第一部第1章ドメスティック・バイオレンスとその対策 第2章公的シェルターの実態 第3章公的保護施設の実態 第4章公的施設の事例研究 第5章民間シェルターの実態 第二部第6章スウェーデンのDVに対するシェルターの実態 第7章アメリカにおける取り組み 第8章カナダとアメリカのDV対策。
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