研究課題/領域番号 |
14594025
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
池内 靖子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (80121606)
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研究分担者 |
鄭 暎恵 (鄭 暎惠) 大妻女子大学, 人間関係学部, 助教授 (10207326)
レベッカ ジェニスン (ジェニスン レベッカ) 京都精華大学, 人文学部, 教授 (30141485)
李 静和 成蹊大学, 法学部, 教授 (90286899)
北原 恵 甲南大学, 文学部・社会学科, 助教授 (30340904)
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研究期間 (年度) |
2002 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | シアター / パフォーマンス・アート / ディアスポラ / ジェンダー / 表象 / 展覧会 / マルチカルチュラリズム / トランスナショナル / ポストコロニアル / エスニシティ / セクシュアリティ / 帝国主義 |
研究概要 |
この2年間、私たちは共同研究のユニークで創造的なプロジェクトを具体的に進めることができた。講演やシンポジウム、その他の企画を通して、パフォーマンス・アートとジェンダーに関連するさまざまなテーマ群を取り扱い、それらを考察するための理論的な枠組みを構築した。アジアを起点とし、東アジアの女性アーティストの表現を中心的に考察することで、一つは、ポストコロニアルな状況における表象の政治学を掘り下げることをねらいとした。とりわけ、20世紀の帝国主義や植民地主義の歴史、その予期せぬ結果としての難民、移民、亡命者たちの経験、現在も新たに進行しているデイアスポラ(離散)の人々の抵抗と表現を読み解く必要がある。日本だけでなく、東アジア、さらにはアメリカ合衆国に移住したアジア系の女性アーティストのパフォーマンス・アートについてジェンダー理論の視角から比較文化的な考察を試みた。このディアスポラの状況は21世紀においても続いており、「均質的グローバルな文化」といった支配的語りや、「多文化的社会」についてのリベラリズム的概念に抵抗する多様で異質な表現を検証することがますます重要になっている。 2001年9月カリフォルニア州立大学バークレーの美術館で開かれたコリアン・アメリカンの女性アーティスト、テレサ・ハッキョン・チャの回顧展「観客の夢」は、2003年9月に韓国ソウルのサムジ・スペースに巡展し、関連して国際シンポジウムが開かれ、研究代表者池内の研究発表と研究分担者鄭暎恵によるコメントが行われた。3つの言語(朝鮮語、日本語、英語)による議論は、北米、日本、朝鮮半島を結びつけるダイナミックな実践でもあり、チャ自身の仕事に触発されたものである。またこのシンポジウムと関連して、韓国の劇団ミュトスによるチャの作品「ディクテ」翻案劇公演が行われたが、この劇団を京都に招き、立命館大学国際言語文化研究所主催で公演とシンポジウムを行い、連携して京都精華大学、京都造形芸術大学でも劇団とのセミナーやワークショップを行った。 さらに、これらの企画と関連して、チャを含む日韓の女性アーティストの展覧会とパフォーマンス「ボーダーラインケース」展(2004年6月末〜7月中旬)を開く準備をしている。関連して共同研究会、シンポジウムを開く予定である。アーティスト、研究者が共に研究し展示発表しあう空間と新しいネットワークを創出することを試みたい。
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