研究課題/領域番号 |
14599009
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞死(アポトーシス)
|
研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
林 日出喜 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助手 (10218589)
|
研究期間 (年度) |
2002 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
|
キーワード | チトクロームc / カスパーゼ / アポトーシス |
研究概要 |
チトクロームc以外の経路でカスパーゼ9を活性化し細胞を死に至らしめる未知の物質をクローニングする目的で、酵母細胞を利用して直接クローニングする方法を開発した。このシステムに適合するヒト細胞由来のcDNAライブラリーで酵母細胞を形質転換した. 結果、全長のカスパーゼ2、3、4及びC末側のAATF (Apoptosis Antagonizing Transcription Factor)断片、N末側のRIP60 (Replication Initiation Region Protein)断片をクローニングした。 全長のカスパーゼ2、3、4は、カスパーゼ9を介せずに細胞膜にターゲットさせた基質シーケンス(S)を直接切断した。それに対し、C末側のAATF、N末側のRIP60はチトクロームcを介さずにカスパーゼ9を活性化した。 AATFはその名の通り、Dlk (DAP like kinase)、Par-4 (Prostate apoptosis response gene4)によるアポトーシスを抑制する分子として1999年にPageらによりクローニングされたものである。今回の私の解析により、C末側のAATFはカスパーゼ9を活性化するが、全長及びN末側のAATFはカスパーゼ9を活性化しないことがわかり、この分子は何らかのメカニズムでアポトーシスを促進する(カスパーゼ9を活性化する)か、アポトーシスを抑制するか決定していると考えられた。 DNAの複製に関与するRIP60の、N末側の断片はカスパーゼ9を活性化したが、全長及びC末側の断片はカスパーゼ9を活性化しなかった。このことは細胞死(アポトーシス)と細胞増殖との関わりを分子レベルで探っていくうえで興味深い。
|