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客観状況と主観状況に基づく事故発生メカニズムの解明に向けたプロジェクト企画

研究課題

研究課題/領域番号 14601004
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分企画調査
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関関東学院大学

研究代表者

細田 聡  関東学院大学, 文学部, 助教授 (60270542)

研究分担者 尾入 正哲  京都府立大学, 福祉社会学部, 助教授 (70185180)
臼井 伸之介  大阪大学, 人間科学部, 助教授 (00193871)
飯田 裕康  (財)労働科学研究所, 研究部, 主任研究員 (70072650)
讃井 純一郎  関東学院大学, 人間環境学部, 教授 (00350554)
菅沼 崇  (財)労働科学研究所, 研究部, 研究員 (60311271)
研究期間 (年度) 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2002年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
キーワード客観状況 / 主観状況 / 事故分析 / 状況認知 / 産業事故
研究概要

産業事故の低減を目指し、理論的・実証的研究の中核となる共同研究グループを形成し、以下のステップを経て、どのようにすれば事故発生の客観状況を浮き彫りにし、作業者が構築した主観状況(状況認知)との相互作用を明確化し記述できるかを検討した。
1.事故分析方法の有効性と問題点の抽出:産業事故の原因究明・対策立案のために従前の欠陥関連樹法などの事故分析方法の有効性と現段階の問題点についてレビューを行った。そして、各産業分野における事故状況の多様性(被災者属性、状況変化の速さや規模などに)の記述手法を検討した。
2.各産業分野の客観状況の検討:客観状況そのものが客観を捉える主体によって異なることから、ここでの客観状況は被災者を取り巻く物理環境と規定した。そして、この客観状況を構成する14状況要素を抽出した。これに基づき、サンプル事例を基に客観状況の記述を試みた。その結果、共通して記述可能な構成要素と、状況の保存性・状況の変化速度・状況把握範囲など記述の困難さが伴う事例依存性も見出された。
3.客観状況に対応した主観状況の検討:上記の客観状況に応じて、作業従事者がどのように主観状況を構成しているかを調査する方法論について考察した。その結果、主観状況の構成要素について時間要素、環境要素など12要素が想定された。そして、主観状況を調査する方法論、特に面接調査での聞き取るべき必要最低限の42項目を選定した。
4.事故分析手法の開発の検討:客観状況と作業関係者の認知・行動の対応関係について吟味した。そして、数事例について、どの要素間で客観状況と主観状況の不一致が生じたか推定し、それらの不一致要素間には因果関係があることが示唆された。このような検討結果から、実際にその不一致を誘発した原因を特定するためには、特に、作業工程・規則のあり方等についてはマネジメント側からの情報が必須であることが結論づけられた。

報告書

(1件)
  • 2002 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 菅沼 崇(他2名): "組織要因が引き起こす産業事故に関する理論的枠組みの提案"産業・組織心理学研究. 第16巻第1号(印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

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公開日: 2002-04-01   更新日: 2016-04-21  

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