研究課題/領域番号 |
14601007
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 企画調査 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
|
研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
石森 秀三 国立民族学博物館, 民族社会研究部, 部長・教授 (60099950)
|
研究分担者 |
西尾 哲夫 国立民族学博物館, 民族文化研究部, 助教授 (90221473)
臼杵 陽 国立民族学博物館, 地域研究企画交流センター, 教授 (40203525)
吉田 憲司 国立民族学博物館, 博物館民族学研究部, 教授 (10192808)
吉兼 秀夫 阪南大学, 国際コミュニケーション学部, 学部長・教授 (10301839)
斎藤 英俊 東京文化財研究所, 国際文化財保存修復協力センター, センター長 (30271589)
|
研究期間 (年度) |
2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2002年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
|
キーワード | 安全保障 / 文化的安全保障 / 文明 / 異文化理解 / 文明の衝突 |
研究概要 |
特定の人間(隼団)が自らの文化的存在基盤を保持しつつ、地球文明に参画するという意味での文化的安全保障について考察し、また我が国の文化的安全保障を実現する具体的方策として、今まで様々な学問領域で行われてきた我が国の外国文化研究を統括し、研究情報を一元的に管理し、外交・軍事に次ぐ第三の国家安全保障として文化戦略的政策を立案・実施できる、国際的情報収集・分析・広報のための研究機構を考案するために以下の研究をおこなった。 1.共同研究会の開催:異文化包合体としての文明間接触が不可避かつ、個々の人間(集団)が有している文化的個性を捨て去ることが不可能な状況下で、異なる文明圏に属する文化集団が生存をかけて相互交流を図らねばならなくなったために、文明間の対話が最も必要とされている以下のような今日的問題を取り上げ、文化的安全保障に関わる理念モデル構築のための問題系を整理し、既存の学問領域の問題点も浮き彫りにした。 2.日本の文化的安全保障をめぐる綜合的シンポジウムの開催:「文明の衝突と現代世界-文化的安全保障の可能性」と題するシンポジウムを開催した。政治/観光/マスメディア/文学/美術といった文化的な側面から、特に我が国の取るべき文化的安全保障の実質的問題を浮き彫りにすることができた。 3.文化的安全保障を担当する研究機構のあり方についての情報収集:我が国の文化的安全保障のための文化戦略的政策を立案・実施する研究機構に関する資料を収集するとともに、重点的に中東地域(ヨルダン、アラブ首長国連邦・エジプト)をとりあげて文化的安全保障に関わる活動をしている研究機関を調査した。 4.特定領域研究の申請:本企画調査による成果をもとに、平成15年度発足特定領域研究として、「文化的安全保障と文明的世界秩序の構築」(申請代表者:石森秀三)を申請した。
|